2006/08/08

甲子園の思い出いろいろ - 昔懐かしい8ミリ映像を再生 -

 第88回全国高校野球選手権大会が六日、開幕した。すでにご覧になっている読者も多いと思うが、春の選抜大会の覇者、横浜高校は早くも一回戦で敗退。本県代表の清峰高校(佐々町)は春の決勝戦とは正反対の展開で光南(福島代表)を一蹴した。

 高校野球とは不思議なもので、小さいときは年の離れた「お兄さん」が活躍する舞台だったものが、いつしか「同世代」、果ては「孫子」の世界へと流れてしまう。時の流れはある意味 "残酷" でもある。

 筆者は50歳だが、少し年上の甲子園のヒーローは何と言っても青森・三沢高校の太田幸司投手(後に近鉄入り)だった。愛媛・松山商業との決勝戦は、延長18回0対0の引き分け後の再試合(2対4)で涙をのんだが、白系ロシアの血が入った端正なマスクが印象的だった。

 一方、優勝投手となった井上明選手は、いかにも古豪で鍛え抜かれたソツのない軟投型のピッチャーだった。確か明治(六大学)に進んで、卒業後は朝日新聞の運動部で活躍されていたが、もう亡くなってしまったのではないか?

 同級生では何と言っても作新の江川卓(後に法政、巨人、現在日テレの解説者)。高卒でプロ入り(指名は確か阪急)していれば、二百勝、ひょっとしたら三百勝はしていたかも知れない。それにしても江川がいたころの法政は広商出の佃ら名選手もいて、やけに強かった。

 若いころ徳島にいたから、徳島・池田高校は忘れられない。蔦文也監督率いる「さわやかイレブン」こと「やまびこ打線」は痛快だった。点が入るたびにアルプススタンドは "阿波踊り" の乱舞ショー。

 20年ほど前、縁があって島原の地へ赴いた当座、筆者は「野球の蔦」「サッカーの小嶺」この二大巨頭の紙上座談会ができないものか、と真剣に考えていた。残念ながら、蔦さんが鬼籍に入られたために実現できないままに終わってしまったが…。

 ところで、カボチャテレビでは昔の8ミリフィルムの再生に取り組んでいる。島原新聞やオリコミの番組表などで協力を呼びかけたところ、ここにきて楽しい作品が続々と集まってきている。

 明日9日から「しまばらNOW」の中で、ダイジェスト告知版を流すことにしているが、乞うご期待だ。島商サッカー部の全国制覇パレードや島三小百周年記念行事、三会地区運動会、杉谷地区健全育成会、島原甲子園大会など、懐かしい映像が盛り沢山。

 担当者は「まだまだ沢山の秘蔵フィルムが残っているはず」と推測。改めて協力を呼びかけている。電話63-3456。放送に使わせていただいたら、DVD再生料はタダ!!