カツ丼とチャンポン - シャー、ジンベラ、ジッテラシカ -
食欲の秋。恐ろしいまでの「体重の増加」に震えおののいている。何だか一日に一キロの割合で肥っていっているようだ。
とは言いつつも、目の前の誘惑にどうしても打ち勝つことができない。昨日も一次会でしこたま飲み食いした揚句、二次会ではカツ丼を肴にボージョレ・ヌーボーをいただいた。
昼食もカツ丼とチャンポンだった。さすがに帰宅してからは食べなかったが、家人に晩飯のおかずを聞いたら、「チャンポン」と手短な答えが返ってきた。〃殺気〃を感じたので、すぐ寝た。
出張帰りの船内で週刊現代を買ったら、学生時代のバイト仲間だったO氏が「腹筋運動で健康になる」との見出しで醜態を晒していた。相方のタレントの姿態が艶かしい。役得だな、この野郎。
O氏は童顔のせいか実年齢(52歳)より若く見える。小倉生まれで、まだ方言が抜けきらないところが「好いちょっちゃね」。
彼は医者ではないが、ある意味「メタボリック症候群」(メタボ)研究の権威でもあるので、前回会った時に聞いた。「腹ば引っ込めるには、どがんすれば良かとや?」。
「そーやね、肉は羊がいーっちゃね」。ジンギスカン風の辛味鍋をつつきながら、汗だくになってそう力説していた。「なるほど」と思ったが、それ以来、マトンもラムも食していない。
ところで、島原半島の方言で、おかずのことを「シャー」というが、まったくもって、その語源が分からない。誰か知っている人がいたら、是非教えていただきたい。
そんな話をしていたら、南目出身の社員が「メシ、シュ、シャー」と流暢な〃三段活用〃で応じてくれたが、真相はいまだに藪の中だ。
「ジンベン」「ジンべラ」にも歯が立たないでいる。用法としては「あいがジンベン(ジンベラ)」とか使われるのだが、「城下では使いませんよ」と、切って捨てられた。
「そんならジッテラシカはどうだ」と問うと、一瞬、パソコンのキーボードを打つ手を休めて「そら何ですか」と、今度は憐憫の視線を送ってきた。
筆者も特段良く知っているわけではないが、年配者の間で「生真面目な人柄」を表現する際に使われているようだ。
個人的には「アタン」という島原弁が好きだ。イトー家具社長の伊藤喜八郎さん(故人)が良く使っていた。何かしらフランス語のような響きで「ヨカトン」と思っている。
先日、京都で行われた結婚式の挨拶で伺った話。「ダンナとは、古代インド語で『与える』という言葉に由来している」という。
英語の「ギブ」に相当するフランス語は確か「ドネ」だった。何かしら関連があるのかしらん。
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