2008/12/06

デジタルネイティブ?…ネット世代に人気の麻生総理

‐(株)ケーブルテレビジョン島原専務 清水眞守‐

恥ずかしながら今週初めに、島原商工会議所女性会(山本喜世子会長)に呼ばれて「講演もどき」(南風楼)というのをやってきた。スタジオでのテレビの「生中継」とはまた違った「緊張感」を味わってきた次第だ。

中身について云々する余裕などまったく持ち合わせておらず、思いつくままにひたすら喋くり、気付いた時には約束の1時間が過ぎていた。退屈極まりない話に、辛抱強くお付き合い頂いた会員の皆様方に改めて感謝の意を表する。

まあ、自分のことはさておくとして、仕事柄、色んな世界の人々の講演を聴く機会も多い。一昨日夜に雲仙の九州ホテルで開かれた島原法人会(宅島壽雄会長)主催の経済講演会(講師・村上力氏)にも出席したのだが、この方の話は「ピカイチ」だった。

「サブプライムローン」に代表される米国発の「金融危機」の解説に続いて、これからの経営者に求められる「能力」や「心構え」などについて、文字通り「熱弁」が振るわれた。

時間にして90分。まだ40歳という若さだが、コンサル契約を結んでいる上場企業など約40社のうち赤字決算は僅かに1社だけという「手腕」の持ち主だけに、メモを取る手にも俄然力がこもった。いずれ近いうちに「紙上載録」の予定でいるので、どうぞご期待ください!!

ところで、麻生総理大臣が6、7の両日、島原半島入りされる、という。予定では雲仙・小浜の女将さんや商工業関係の女性陣との「面談」が組まれているそうだが、果たしてどんな「直訴」が飛び出すのか楽しみである。

麻生さんと言えば、今やその「失言癖」がマスコミ各社の格好の「餌食」となっているような感じだが、インターネットの世界では、若者を中心に根強い支持や共感を得ていることをご存知だろうか?別な表現をすれば、「アキバ系」(秋葉原)や「マンガ界」だけの人気ではないのである。

筆者も若手の社員に勧められるままに「ニコニコ動画」というサイトを見せてもらったのだが、そこでは、いつもは苦虫を噛み潰したような表情をしている総理が、実ににこやかに語りかけているのだ。

特筆すべきは、閲覧者の側から即座に「反応」が寄せられている点。当然のことながら「賛成」もあれば「反対」もある。そのほとんどは「若者言葉」で占められており、新聞やテレビで育った我々世代には俄かに分かりづらい側面もあるが、これが「現実」でもある。

「デジタルネイティブ」という言葉を聞いた。つまりは、生まれた時からデジタル機器(=インターネット)に囲まれた生活が当たり前、という世代がすでに存在しているのである。

ひょっとしたら、総理は時代を「先取り」されているのかも!?