2008/11/20

金は天下の回し者?…大事なのは喜んでもらうこと!!

‐(株)ケーブルテレビジョン島原専務 清水眞守‐

弊社は9月決算なので、今がその〃〆〃の作業の真っ最中だ。先日も税理士事務所のスタッフを交えて、鉛筆をなめまくっていたのだが、ひょんなところから「金は天下の回りもの」という話題になった。

言うまでもなく、この言葉は「金はグルグルと巡り回るもので、たとえ今貧しいからといってクヨクヨするな」という意味である。類句に「金は天下の回り持ち」「金は浮き物」という表現」もあるそうだ。

一瞬、その話題が出た直後に、誰かが「金は天下の〃回し者〃ではないですかね?」と疑問の声。どうやら、最近になって評判が余り芳しくない麻生内閣発案の「定額給付金」のことを指しての発言らしい。

「なるほど、言い得て妙ではないか!!」。筆者は思わずヒザを打って感心した。通常「回し者」とは、敵情深く忍び込む「スパイ」(間者)のことを指す。

とすれば、この場合の「敵」は、政権与党にとっては、民主・社民・共産・国民新党などがそれに当たる。乱暴な言い方だが、その胸中は「大事な総選挙を前に、我が党の支持者に飴を配って懐柔を図るな」といったところか。

与党も「2兆円」もの税金を使うのだから、きちんとした「理論武装」をしておかないと、「少しでも生計の足しに…」とか、「景気浮揚に役立てて…」とかいった程度では、逆に国民の方から「回し蹴り」を食らいかねない。

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自室の壁面に、弁護士で「さわやか福祉財団」理事長の堀田力さん(元最高検々事)が5年近く前、ある新聞に寄稿された記事を貼っている。これぞまさしく「奇遇」だが、そのタイトルが「カネは天下の回りもの」なのである。

そこでは、平成15年度に「旭日重光章」を受けた、茨城県の関彰商事会長、関正夫さん(当時、全国石油組合連合会々長)のことを紹介している。

いわゆる叙勲祝賀会でのお礼のスピーチのひとコマだが、堀田さんは、その内容と、生き様双方を取り上げ、激賞している。皮切りは、関さんの「恩師」とも言うべき旧日本石油の栗田淳一社長から授かった薫陶の言葉だ。

「儲けて事業を拡大することではなく、皆さんに喜んでもらうことを考えて努力すること。後で振り返ってみて、ああ良かったなと思える仕事をするのが一番」(要約)。

三十代の駆け出しの頃にこの教えを受けた関さんは、まさに「眼から鱗」だった、という。

最近はどこのスタンドでも女性や子供たちのための「かけこみ110番」や「トイレ提供」などのサービス看板を掲げている所が目に付くが、最初に呼び掛けたのは、今から20年近く前の関さんだった。

この記事を改めて読み直して、やはり「金は天下の〃回りもの〃」であってほしい、と思った。