2008/11/13

全国に12か所の小浜…さすがに麻生総理は九州人

‐(株)ケーブルテレビジョン島原専務 清水眞守‐

出勤の途中で何げなくNBCラジオを聴いていたら、森本毅郎さんの番組の中で、気象予報士の森田正光さんが「オバマ」に関する四方山話をしていた。

先般の米大統領選で圧勝したバラク・オバマ氏を枕にふっての他愛もない内容だったが、ハンドルを握りながら、つい耳をそばだててしまった。

話題は第44代目の新大統領と麻生首相の電話会談について。森田さんによると、「オバマを知っているか」という首相の問い掛けに対し、大統領は「知っている」と応じた、という。

ところが、両者の間には根本的な認識の違いがあった。つまり、質問する側の首相が意図していたのは雲仙市の「小浜温泉」だったのに対し、大統領は「福井県小浜市」を念頭に置いていたのだそうだ。

同じ名前が交錯して通訳の方も困ったのだろうが、さすがに首相は九州出身だけに「小浜温泉」の存在がまず浮かんだのであろう。見方によっては有難い話ではあるが、宣伝効果の面では「福井の方が一歩先んじた形」ですよ、小浜温泉の皆さん。

ところで、森田さんによれば、日本には「小浜」と書いて「オバマ」と読ませる土地が7か所。「コハマ」などの別の呼び名の地名は5か所ほどあるのだそうだ。ちなみに「オバマ」があるのは、福島県いわき市、千葉県銚子市、愛知県豊橋市など。

番組をなぞると、ここから先の話がいかにも「気象予報士」らしい展開であった。ホワイトハウスのある「ワシントンDC」と気象条件が一番似かよっているのはどこか、というのだ。

「湿度」や「年間降雨量」では当てはまる所はまったくなく、最後に出てきた「温度」で比べてみたら、福井県小浜市とワシントンは1年を通じて酷似している、というのだ。

平均では両都市とも14度半ば。これに対して我が「小浜」は12度台。ただ、これには幾分か森田さん自身に「認識不足」があるようだ。

なぜ、そう考えたかと言うと、「長崎の小浜は標高が高いため」というコメントを添えていた。もっと言うなら、森田さんは「小浜」と「雲仙」をゴッチャにしているのでは!?

まあ、いずれにしても、ラジオとはいえ「全国版」での番組紹介を取り付けたことは立派。ただ、問題はこの先だ。単なる一過性の「打ち上げ花火」に終わらないことを祈る。

ところで、雲仙の紅葉が「いま見頃である」との情報を得て、いざ出陣!!場所は「白雲の池」。秋特有の澄み切った青空をバックに、シャッターを切りまくってきた。

残念ながら本欄での紹介はできないが、「論より証拠」。天気に恵まれさえすれば、今週末あたりが最高のはず。森田さんも見に来たら良いのに…。