立ち上がれJC諸君!!…「水まつり」の原点は白土湖だ
‐(株)ケーブルテレビジョン島原専務 清水眞守‐
島原市が白土湖にはびこるカナダ藻などの雑草類の除去にやっと重い腰を上げたと聞いて、先週末、その「進捗具合」を見ようと周辺を歩いてみた。
確かに「作業」は行われていたが、これが何とも歯痒いばかりのスローペース。働いている方には気の毒だが、もう少し「やり方」を考えるべきではないか、と思った。
同湖は言わずと知れた「水都しまばら」のシンボル的存在である。1周約500メートル。1日当たり4万トンの湧出量を誇り、かつては「島原大変」(1792年)の際の「遺跡」とも言うべき墓石群や木蝋しぼりなどが湖底に沈んでいた。
散策の途中で出くわした元島原一中校長の大隅先生によれば、夏休みには、透明度抜群の冷たい水に潜っては、墓石にタッチするなどして「冒険心」を満たしていた、という。
それが今ではどうか?全体的な「因果関係」が掴めていないことは分かっているが、まったくもって「シンボル」の名には値しない、何とも形容し難い状況が続いている。
市も手をこまねいてばかりいたわけではない。大がかりな浚渫工事も実施されたし、草魚も投入された。EMダンゴによる浄化作戦も続けられている。
ただ、現実はご覧の通りの「惨状」である。幾層にも重なったように見える青草の表面には、スーパーのレジ袋や空き缶などが投げ込まれ、うすら寒い気すらする。
以前、何かの雑誌で読んだニューヨークの地下鉄の記事のことを思い出した。確か、ジュリアーニ市長当時の話だったと思うが、地道に壁面の落書きを消し、壊れた窓の修復等を続けていたら、自然と犯罪が減っていった、と。
白土湖の現状が直ちに犯罪を喚起するとは考えられないが、少なくとも訪れた人々の心を和ませないことだけは確かだ。しつこいようだが、それほどまでに見苦しい。
そこで、嫌われることを承知で、提案したいことがある。元々「水まつり」発祥の地は白土湖であった。今から20年近く前、亡くなった内田憲一郎さん(市議)や宮本秀利さん(宮本造園)ら当時の島原JCのメンバーの呼び掛けで始まったものだ。
ところが、最近では大きく様変わりして、武家屋敷の水路などがその檜舞台となっている。別段、そのこと事態は悪いことでも何でもない。ただ、「原点」というものについて、もう少し思いを馳せていただけないものだろうか。
もっと言えば「白土湖の問題は僕らに任せて!!」くらいの覇気はないのか。勿論、カボチャテレビのスタッフも全員参加しますよ!!
それが根本的な問題解決につながらないことくらいは分かっているが、「シンボル」の余りの荒廃ぶりについ業を煮やしてしまった次第。嗚呼これでまた、若者に嫌われたか…。
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