2011/09/08

ACのルーツは関西…耳に痛い「ぱなしのはなし」

東日本大震災発生直後、テレビCMの自主規制の中で繰り返し&繰り返し流されたおかげで、すっかり耳になじんでいた「ポポポポーン」とかいったACの広告も最近はすっかり見かけなくなってしまった。

被災地の本格復興は手つかず状態ながら、日本経済はそれなりに復調の兆しを見せ始めているということだろうか…。ところで、「AC」って一体何だ?

現在の正式名称は「公益社団法人ACジャパン」と言い、一般的には、「公共広告機構」(1974年発足)という名で広く知られてきた。

ところが、調べてみて初めて分かったのだが、その原型は「関西」にあり、サントリーの当時の社長、佐治敬三さんがその3年前の1971年に創立されている。名前もズバリ「関西公共広告機構」。

サントリー(前身・壽屋)の宣伝部は山口瞳、開高健の当時より、何とも言えない「ユニークな広告」を数多く世に送り出してきたことで知られる。

ちょっと思い出すだけでも、ついニンマリしてしまうような「名作」の数々が次々と浮かんでくる。紙幅の都合で個々の作品を取り上げている余裕はないが、それ自体が「見事な文化」であることに、誰も異論はあるまい。

そうした発足の経緯もあってか、「ACジャパン」の理事長は現在、息子の佐治信忠(サントリー現社長)が引き継がれている。これも初めて知った。

震災後の集中放送で「ポポポポーン」も「金子みすゞ」も随分と有名になったが、個人的にはその前に流れていた「ぱなしのはなし」が特に気に入っていた。

見るからにハーフ顔の女性タレント(豊田エリーさんと言うらしい)がニコニコしながら出てきて、「だしっぱなし(シャワー)、さしっぱなし(電源)、開けっ放し(冷蔵庫)…はダメよ」と、可愛らしくバツマークを出していたやつだ。

ここで言う「ぱなし」を漢字で書くとすれば、当然「放し」ということになろうが、改めて世の動きを眺めてみれば、何と「ぱなし」の多いことか!政治家は「言いっぱなし」だし、かくいう筆者も「やりっぱなし」の連続である。

やはり一人前の人間でありたいと願う以上は、何でも「ケリ」「ケジメ」を付けなければならない。それが大人としての「責任」である。

よく「自由と放縦とは違う」と言われるが、人間は勝手な動物で、まま勘違いを犯してしまう。そしてトコトン追い詰められたら、こう叫ぶ。「要らん世話たい!」と。

かと言って、『木枯らし紋次郎』のように「あっしには関わりのねぇこって」なぁ~て〃逃げ〃をうってばかりもおられないし、とかくにこの世は住みにくい、って話。