2011/09/15

久方ぶりのプロ野球…「汗を流す」ってどういう意味

プロ野球公式戦「ダイエー対西武」(14日夜)のチケット(内野席)を下さる奇特な方がおられて、昨日は仕事を早めに切り上げて福岡へと向かった。

プロの試合を観るのはいつ以来だろう…。5年以上も前に、島原出身の高木邦夫さんがダイエーの社長をなさっていた頃に、多くの島原市民の皆さんとバス仕立てで応援に駆け付けたことを覚えている。

今では「ソフトバンク一色」に塗りつぶされた球場全体の意匠を見渡しながら、佐野眞一さん(ノンフィクション作家)の手になる2人の「カリスマ経営者」のことを、まず想った。

しかし、目の前で「熱戦」が繰り広げられている以上、そんなに堅苦しい事ばかりも言ってはおれない。何はさて措いても、楽しまんば!

とは言っても、最近はあまりプロ野球は観ないので、まずもって選手の名前を知らない。傍らの同伴者(男ですよ!)にいちいち教示を受けながらバカ高いビールを飲んだ。

まあ「場所代」が入っているのだから、少々は目をつぶるとしてもやっぱり高過ぎる。しかし、汗だくになって階段を上り下りしているバイトの売り子さんを見ると、やっぱり「適正」なのか!?

試合は1点を争う投手戦となり、ほぼ満員となった球場全体も次第にヒートアップしていたが、「1対1」の同点となった7回裏終了時点で迷わず席を立った。

それにしても、あの風船の迫力はスゴイ。幾らするのか知らないが、皆さん先を争うようにセット商品を買い求め、一斉に解き放つ。これぞ先代カリスマが追い求めた「消費の美徳」なのだろうか…。

球場を一歩出たら、野球観戦より楽しみにしていた夜の探訪だ。幸い、旧知の友人がいたので、連れ立って舞鶴&中州と飲み歩いた。

いつも思うが、博多の街は素晴らしい。綺麗なオネーちゃんがわんさかいて、呼び込みのお兄ちゃんもさほどしつこくない。

これが東京(新宿や新橋)となると、どうしても「怖さ」が先に立つ。やはり同じ九州人という「安心感」が底流に流れているのだろうか…。

ただ、楽しい夜の宴も12時頃が潮時だ。遅くまで粘っていてロクな事がないのは経験則から熟知している。それより「朝の散歩」と、ホテルに辿りつくなりバタンキュー。

今朝も目覚めは爽やかだった。持参したユニフォームを早速身に付け、昨夜うろついた近辺を中心に歩きまわった。

さすがに中州は不夜城の街だ。ある角を曲がったところで背後からニコニコ顔の青年が近づいてきた。「おはようございます。どうですダンナ、汗を流していきませんか?」。

一瞬、何のことか迷ったが、その場を立ち去りながら、思わず笑いがこみ上げてきた。