S氏が22㌔も減量…半身浴は気持ちがいい!!
公務員や一般企業と違って、中小零細企業の最たるものである弊社の給料日はそれよりやや遅れて月末(今月は28日)である。
若い頃は、それこそ給料日前ともなれば〝食うや食わずの日々〟が何日間か続いていたが、最近は婚家(こんか)のおかげで、ひもじさ(空腹感)からは解放されている。
それどころか、毎日〝腹一杯〟食べさせてもらっている。昨日も今日も「ゴハンが残ると面倒臭い」とか言って、無理矢理オカワリをさせられた。
そのくせ、筆者の腹回りをしげしげと眺めては「〝デブ〟だの〝ブタ〟だの、〝ウッタチバレ〟がせん」などと罵(ののし)られる。まったく、堪(たま)ったものではない。
〈トホホ…〉の思いを胸に先般、所用があって島原市役所を訪ねたら、顔見知りの職員(S氏)を見かけた。誰か?と見間違えるほどに痩(や)せている。ひょっとして〝病気〟かも知れないと思っ
て、恐る恐る声を掛けた。
ご本人曰く「節制の賜物だ」という。さらに突っ込んで聞くと、「食事の量を減らして、ウォーキングを地道に続けた結果、22㌔の減量に成功した」と、何とも誇らしげであった。
〈そうか、オレだってやれば出来るんだ!〉と急に〝自信〟のようなものがわいてきて、次の食卓でその話題を取り上げた。すると、どうだろう???
「ハァ~!この前、特大の背広ば作ったばっかりやろもん。しかも、売場の若いオネーチャンにいいように騙されて2着も…。ヨカ!いっときゃ痩せんでん」とのご託宣。
毎日、オマンマをたらふく食べさせてもらっている身。反論なんか出来るはずもない。「ハイ!」と元気よく返事をして、その場を取り繕った次第。
所変わって、南風楼の大浴場。時々お邪魔しているわけだが、最近はJリーガーや大学生の合宿客とよく一緒になる。
彼らは鍛えられた実に美しいカラダをしている。別に〝同性愛者〟ではないが、その筋肉美に思わずウットリすることも度々。また、人によりけりだが、立派な〝イチモツ〟の持ち主もいる。
そうした人間模様を横目に見ながら、筆者は最近凝りだした〝半身浴〟に勤(いそ)しんでいる。最初のうちは即効性のあるサウナに比べて物足りなさがあったが、なかなかどうして気持ちがいい。
湯船(大浴場)の足場に腰掛けて待つこと20分~30分。ジワーッと汗が滲み出てくる〝爽快感〟は、我慢した自分へのご褒美だろうか…。
と、そこへ、傍若無人な若者が飛び込んで来た。一瞬「この脛かじりが!」と怒りそうになったが、自分も同じ〝立場〟であることを弁(わきま)えて思い止まった。どう、成長したでしょうが?
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