2013/02/20

隕石にやられた恐竜…えっ「PM2・5」で特需?

暦の上では、ことしは昨18日が「雨水」(二十四節気の一つ)だったとか。この日を境に寒さが緩んで「雪」が「雨」に変わるなどと言われており、本格的な「春」ももう間近だ。

そんな牧歌的な気分を吹き飛ばすかのように、このところ地球上では「隕石」やら「PM2・5」やら、何とも物騒な事態が続いている。

まずは前者について―。『字通』(平凡社)で引くと、「隕」とは「高き(天)より下(お)つる」との意味で、「?」という漢字もあるそうだ。

そして個人的には、映画『ディープ・インパクト』のモデルにもなった彗星探検家、木内鶴彦さんが以前、島原市内で開いた講演会で語っていたことを思い出している。

一連の報道では、ロシア(チェリャビンスク近郊)が騒動の舞台となっているが、今から6500万年前には、ユカタン半島(メキシコとカリブ海の間にある)に直径10㎞もの彗星(隕石の塊)が落ちて恐竜が全滅した(氷河期の始まり)、と言われている。

まあ、そんな巨大な宇宙の物体が降ってきたら、どんなにあがいても逃げようもないし〝宿命〟と思って諦めるしかないが、「PM2・5」に関してはまだ何とかなるはずだ。

その〝正体〟は、中国大陸で急速に進んでいる工業化による大気汚染の余波に他ならないが、仮に日本からその煙のような飛沫が大陸側に流れていたとすれば、かの国は一体どんな反応を示すのだろう?

〝答え〟は余りにも明白だから言わないが、何とか〝対策〟を講じてもらわないことには、我が鼻水もクシャミも止まらない。本当に何とかしてくれ!!

何年か前に、旧知のあるIT長者がひと儲けしようと中国進出を企んだことがある。その際、候補に上がったのが「空気清浄機」だった。残念ながら、氏はビジネスチャンスを逸してしまったようだ。

その代わりと言っては何だが、このところ赤字決算が続いて元気のなかったシャープやパナソニックといった日本の大手電気メーカーの、中国での活躍が目立っているそうだ。

扱っている商品はもちろん「空気清浄機」。シャープの販売台数は前年同期比の約3倍。パナソニックも生産ラインを1・5倍に増強した、という。

その〝特需〟はおっつけ、日本国内においても広まっていくだろうから、国内メーカーにとっては、願ってもない〝活躍の舞台〟でもあろう。

勝手な推測だが、中国も韓国も経済史的には日本と同じような道程をたどっているのではなかろうか。オリンピックで国威を発揚し、工業化を果たして〝経済大国〟を目指す、という。

日本にとっては時に厄介な〝隣人〟だが、いつ何どき「隕石」が降ってくるかも知れないのだから、もっと仲良くせんばね!!