倫理経営講演会④…成功は「自己革新」次第
「家庭」は社会の中の最小集団である。そして「夫婦」はいつの時代も、その要。まず、そのことを心に留めていただきたい。また、「言葉」による傷は「刃物」のそれより遥かに深い、ということも―。
そうした形のないもの、すなわち「心」を伝えるのが「言葉」であり、「文字」であり、「態度・動作」である。何を行うにしても「好感」が伴わなければ、「共感」には結び付かない。
よく言われているように、言葉は「言霊」である。丁寧な言葉遣いで日々暮らしていけば、必ず「運命」は拓ける。何度も繰り返すが、実践とは「変わる」こと。「自分」が変われば、必ず「周囲」も変わる。
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【22日モーニングセミナー・実践力を磨く】=『職場の教養』が発刊されたのは昭和33年。この年、日本に〝世界一〟が2つ生まれた。1つは東京タワー。もう1つが関門トンネル。
その後、日本は〝高度成長路線〟をひた走るわけだが、この50有余年の間に経営講演会(倫理研究所主催)に特別講師としてお招きした著名人(創業者)は数知れない。
思い付くだけでも松下幸之助さん(パナソニック)、御手洗毅さん(キヤノン)、早川徳次さん(シャープ)、永田雅一さん(大映)、江崎利一さん(グリコ)、井植歳男さん(三洋電機)、本田宗一郎さん(ホンダ)などなど=順不同。
総じて言えることは、成功するかしないかの違いは、「自己革新」なるものを《やるか》《やらないか》の違いである。
会社を支えるのはまさに「自分自身」であり、「家庭」である。「自分」が変われば「家庭」も変わるし、「社員」も「会社」も変わる。そのためには、朝の過ごし方をないがしろにしてはならない!
世に「成功者」と呼ばれる人はその〝要件〟を満たしている。創始者、丸山敏雄が著した「万人幸福の栞」の一節(35頁)に、その趣旨が書かれている。大きなチャンスをつかむには、ふだんから小さなチャンスをつかむ訓練を積んでおく必要がある。
また、気付いたらすぐやること、間違っていると思ったらすぐ止めること。「即行即止」の精神だ。このことの重要性も「万人幸福の栞」(23頁)で説かれている。いずれにしてもズルズルが一番いけない。
また人生を左右するのは「運」と「勘」(≒直観力)である。チラッと見てパッとつかまえる。そうした「実践力」の涵養は朝起きが一番。もっと言うなら、早起き一つ出来ない人間が成功するなんておこがましい話だ。
私は倫理研究所入りしてからの2年間は、毎朝3時半に起き、書道と作業の訓練を続けてきた。結論を言う。他人がいくらどうこう言っても、自然(≒世の中)は決して嘘をつかない。 -おわり-
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