漢字で書くと「朽縄」…一皮むけるか?安倍新総理
最近でこそ余り耳にしなくなったが、筆者が小さい頃は、よくヘビのことを「クチナワ」と呼んでいた。てっきり今日の今日まで、その漢字表記は「口縄」とばかり思い込んでいた。ところが、改めて広辞苑を引いてみると、「朽縄」と書かれているではないか!
驚くの何のって!野道で突然、ヘビに出くわしてしまったような心境だ。余談ながら(蛇足か?)、「口縄」とは牛馬を引く縄(口取り縄)のことだそうだ。
再び「朽縄」の話に戻る。つまり、その意味は「腐った縄のようなもの」との説明。だとすれば、そんなに怖がる必要もないのだろうが、個人的な好悪の感覚からすれば、「ヘビ」ほど苦手な動物はいない。
まず、あの形状。のそっと大地に横たわったり、とぐろを巻いてみたり…。思い出すだけでも身の毛がよだつ。目つきがまたいやらしい。折あらば噛みつこうとしているかに見える。本当に心から希(こいねが)う―「世の中に絶えて『朽縄』のなかりせば…」と。
とは言っても、現実問題、その存在は厳然としてある。十二支の中にだって、しっかりと位置付けられている。いや待てよ!辰(龍)は確か、想像上の生き物だったはずだが…。
まあ、そんなこんなで「巳年」を迎えて、はや十日が過ぎた。一昨日、福岡市内のホテルで開かれたCATV業界の賀詞交歓会では、来賓各氏が「ヘビ」にちなんだ挨拶をされていた。
また、3年3カ月ぶりに政権の座を奪還した自民党の新総裁こと安倍晋三総理大臣は、経済三団体の新春祝賀会に招かれて「私もこの際一皮むけて…」などとご機嫌な様子で祝辞を述べておられた。
経済人であろうが、政治家であろうが、トップに立つ人の〝責任〟は大きい。いずれにしても「蛇(じゃ)の道は蛇(へび)」とも言うから、その〝専門性〟を存分に活かして、何とかこの不況を克服して欲しい、と願う。
ところで、「なぞなぞ」のような問いかけで恐縮だが、ヘビの尻尾の見分け方をご存知か?頭の部分を除いてカラダ全体が尻尾のような感じもするが、答えはひっくり返してみれば、明らかなのだそうだ。
「答え」を雑学本から引く―。ヘビの腹部にはウロコのような模様があって、大きな部分が「腹板」とされ、その先に少し小ぶりの「肛板」(=尻尾)が続いているのだそうだ。
また、ヘビには鼓膜の付いた耳はないとのこと。従って、コブラがあたかも笛の音に合わせて踊っているかのように見せる「ヘビ使い」の技は〝ペテン〟なのだそうだ。
昔よく聞いた科白に「インディアン、嘘つかない」というのがあったが、はてインド人は…。ちなみに、コブラは音ではなく足踏みなどの〝振動〟による刺激によって動いているのだという。
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