岩手・一関市で採用!!…「FMプラぷら」に熱い視線
地中の虫が動き始めるという「啓蟄」(けいちつ・3月初旬)までにはまだまだ相当あるが、ここ二十日ほどの自分自身を振り返ってみると、今年はいつになく早いスタートが切れているように思う。
その1つがスマートフォン(スマホ)やタブレット端末で、世界中どこにいてもお気に入りのラジオ放送を聴くことが出来る「FMプラぷら」の動向だ。
昨日、一昨日と本欄で、その使用方法(無料アプリのダウンロードの仕方)について広告をさせていただいたが、ついに東日本大震災の被災地の1つ、岩手県一関市での導入が決まった。
内陸部に位置する同市は陸前高田市などの沿岸域と違って津波被害こそなかったものの、それでも、主要道路が各地で決壊するなど、総額で250億円を超える手痛い打撃をこうむっている。
17日は、あの阪神大震災から18年目を迎えたが、日本列島全国、本当にどこにいても、災害発生の可能性は否定できない。いや、今後も必ず起こる!
そうした中、弊社が開発の一翼を担った「FMプラぷら」は現在、一コミュニティFM業界内にとどまらず、関係各方面から熱い視線を集めている。
実は、一昨日も「この『緊急防災システム』をいかに全国に向けて普及させていくか」について、県外に出張し〝情報交換〟を行ってきたところだ。
当事者の一人として痛感しているのは、その期待値の高さ。「『防災は島原から』の意気込みでこれからも取り組んで下さいね」。いつも会う人ごとに、そう激励される。
もちろん、スタッフ一同、その「思い」を胸に、さらなる性能の向上と普及拡大に向けて精進していくつもりだ。話は相前後するが、一関市の前に、地震の頻発地帯である長野県伊那市からも発注をいただいている。
昨年8月1日、島原市役所で「記者会見」を開いて5か月強。「牛歩」のあゆみのようにも思えるが、日を追うごとに着実に根付きつつある「実感」も覚えている。
災害は起こらないに越したことはない。そんなことは誰でも考えていることだが、先ほども述べたように、「いつ発生するか分からないのが災害」というもの。県外各地から寄せられる「問い合わせ」の報を聞きながら、この仕事に係わっている「責任の重さ」を改めて思う。
冒頭で「啓蟄」の表現を持ち出させていただいたが、筆者自身は何の取り柄もない「虫けら」のような存在である。でも、「一寸の虫にも五分の魂」という言い方もある。この世に生を享けた以上は何らかの「生きた証し」を残さねば。
2年目を迎える「3・11」まで後50日強。まだ寒いけど、少しだけ早めに「蠢(うごめ)いて」みるか!?
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