悪夢の背景に何が?…原因は家庭内の“葛藤劇”
「2月逃(に)げ月」とはよく言ったものだと思っていたら、「1月去(い)ぬ月」「3月去(さ)り月」とも言うそうで、正月明けから年度末までは「アッ!という間に過ぎ去ってしまう」という事の喩(たと)えのようである。
まあ、それはそれとして、早くも逃げ月の〝折り返し〟を過ぎた。日数で言うと僅かに2~3日少ないだけなのに、どうしてこうも早いのか?それとも、そんな思いでいるのは筆者だけか?パソコン上のスケジュール表を見ながらひとりごちる。
前々日は県外のホテルに泊まっていた。いつもなら我が家にいる時よりも早めに目が覚めるのだが、疲れが蓄積しているせいだろうか、なかなか起き上がることが出来なかった。
明け方にみた〝夢〟のせいかもしれない。筆者にとってはトラウマの一種のようなもので、大概その要因は〝準備不足〟によるものだ。
前々日のそれは、芝居の舞台(どういうわけか「オセロ」)に立つことを約束しておきながら、直前になって何のセリフも頭に入っていないことに気付いて、「やばい、どうしよう…」と慌てふためいているところで目が覚めた。
確かに、やり残している案件は〝山〟ほどあるのだが、夢にまでみるほどに準備を怠っているわけではない。ではなぜ、そんな〝強迫観念〟に駆られてしまうのだろう?
かと言って、今さら「フロイト」を勉強したところで論文を書くほどの賢さはないし、第一、さしたる興味もない。ただ、何がしかの心理的な「抑圧感」がはびこっていることだけは間違いない。
仕事、健康…。色々と思いを巡らせてみるが、いずれも切羽詰まった状況ではない。どちらかと言うと、「ケ・セラ・セラ」(なるようになるさ)の心境に近い。
なのに、なぜあんな夢をみたのだろう…?答えを探しあぐねて夕刻帰宅したら、旅先のランチで食べたのと同じメニューの「カレー」が用意されていた。
もちろん、文句など言える立場ではないので、ひたすら押し黙って皿から口にスプーンを運んだ。
今朝出がけ、母が殊更ご機嫌うるわしく、こう声を掛けてきた。「アンタ、今日の晩はおっとね?アタシの誕生日よ!」。
イカン!イカン!すっかり忘れていた。バレンタインデーの翌日が母の誕生日だった。その場を取り繕うように「おめでとうございます!」と祝意を表して「ところでお幾つに?」と聞いたら、「さぁ~!?」との意味深な答え。
本当は正確な年齢は分かっているのだが、敢えてどちらも知らないふり。きっとこんな〝葛藤劇〟が昨日の悪夢につながったのかも?ひとりで合点した次第。
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