鎌倉幕府はいつ?…第三極は「ヒマラヤ」だった
「じぇ!」と思う、かつての受験生も多いのでは?鎌倉幕府の成立年が「1192」(いいくに)ではない、とする説だ。すでに一部の中学教科書では「1185」(いいはこ)と表記されているそうな。
また最近では、「聖徳太子は架空の人物だった!?」とする見方も登場するなど、日本の古代史をめぐって様々な論考が重ねられているようだ。
「昔」と言っても、たかだか30年ほど前の話だが、まだ中国大陸への旅行が珍しかった頃、観光バスから降りた途端に、勉強熱心な現地の男性から質問攻めに遭ったことがある。
「先生、鎌倉幕府はいつできたか知ってますか?」「富士山の高さは3776㍍(みななろ)ですよね」などと畳みかけられた。
そんな会話など端から予想もしていなかったので、たじろぎながら苦笑するしかなかったが、ただただその飽くなき〝向学心〟に驚くばかりであった。
今は知らないが、あの頃の日本人旅行団に対する中国の〝熱烈歓迎〟ぶりは凄かった。朝から中華のフルコースが並び、行く先々で「これあげます」とか言って、子供だましのようなプレゼントを手に近づいてくる人も多かった。
現在、日中両国間では、尖閣諸島の領有権をめぐって険悪な状態が続いているが、「古き良き時代」を知る者(旅行者)の一人としては、一日も早い関係改善を望むばかりだ。
話は変わるが、スピード違反でつかまった先週の日曜日、午後から家族そろって諫早へ買い物に出かけた。目指したのは国道沿いにオープンしたスポーツショップの「ヒマラヤ」。
大村店にはこれまでもよく出かけていたが、諫早店ができたことで随分と便利になった。ひとしきり店内を見回った後で、夏用のゴルフズボンのコーナーを訪ねた。
「えーと、ウエストは94、いや97…」などと物色したうえで、店員の女性に軽口をたたきながらイザ試着室へ。結果、「94」で収まったわけだが、裾が異常なまでに余っている。
針を打ってもらいながらふと足元を眺めると、先の女性店員が必死で笑いをこらえているのがわかった。そこに嫁と母が現れた。
「どーいまた、そがんも切らんばいかんとね。もう一着できるとじゃなかと?」などと、からかわれたが〃現実〃だから仕方ない。それでも、服を買ってもらった嬉しさは格別でルンルン気分で店を出た。
ところで「ヒマラヤ」の名で思い出した。昨年末の総選挙では多数の新政党が乱立して「第三極」と称されたが、その由来は「南極」「北極」に次ぐ「極地」という意味で「ヒマラヤ」のことを指すのだそうだ。
次期参院選まで残り3月。選挙後には、鎌倉時代を凌ぐような「いいくに」が出来るよう「第三極」の皆さんにも頑張ってほしいものだ。〔※ちなみに今日は連載1192回目でした〕
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