記憶に残るゴルフ!?…機嫌直したミラクルショット
「好きこそ物の上手なれ」と言う。しかし、必ずしも現実はそうではない、と昨日(春分の日)のゴルフでつくづく実感した。
はるばる東京からやって来たお得意様の接待を兼ねてプライベートコンペを実施したわけだが、朝からあいにくの雨模様。それでも「何とかなるだろう」と高をくくって出かけた。
ところが、「いずれ降り止むはず」との半ば願望的な予報は見事に外れ、ハーフを終わらずして全身ずぶ濡れ。誰を恨んでも仕方ないが、「一体どうしたことか!」と我が身の不幸を呪った。
プレー中、お得意様の横顔をチラチラ。「いやぁ~、天候はともかくとして、非常に記憶に残るゴルフですよね?」と水を向けると、半分真顔まじりで「もう二度と来ん!」とのつれない返事。
「やっぱ中止した方が賢明だったか…」と後悔の念も頭をよぎったが、何が幸いするか判らない。お得意様のロングホールでの一打が何と!500ヤードものミラクルショット。
タネを明かせば何のことはない。ダフリ気味のボールが「川」と化したカートレールに乗っかってそのままグリーン近くまで運ばれていた、という次第だ。
こうなると、人間とはいたって「現金」なもので、それまでの苦々しい表情が一変した。「凄い!タイガー・ウッズでも500ヤード超えはとても無理でしょう」との見え透いたお世辞にも「ウン!ウン!」。
結果から言うと、筆者が図らずも予測したように「記憶に残るプレー」として刻み込まれたようで、メデタシ!メデタシ!
プレー後は、雨で冷え切った体を大浴場とサウナで温め直して、いざ空港へ。様々なよもやま話の中で出てきた「島原談義」が気になったので、少しだけ披露しておく。
【その1】今時、乾燥機がないゴルフ場も珍しいなぁ~。島原の方々は雨の日にはプレーしないのだろうか?
【その2】ホテルは温泉もあってとても良かった。朝飯も美味かった。ただ、備え付けのカミソリ(安物)は余りにもひどくて使えなかった。
他いくつか「率直な印象」をうかがったが、実際に外から来た人でなければ気付かないことも数多くあるようで、関係者ならずとも大いに考え直さなければならない、と感じた。
ところで、一夜明けて会社に出てみると、社員諸氏がニヤニヤしながら語りかけてくる。「まさか、あの土砂降りの中でゴルフはなかったでしょう!?」。
「バカ!何を言う。仕事だ、仕事。本当はしたくなんかなかったが、そう自分自身を叱咤激励してやったんだよ」。
「ところでスコアの方はいかがでした?」。無言のままでいたら、誰かが隅っこの方でこう呟いていた。「下手の横好きじゃ!!」。
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