床屋談義によれば…南目で泥棒被害相次ぐ!?
先般、所用で山口県下関市まで出かけた。島原から車で約4時間。関門大橋を渡るとすぐ左手にインターがあって、街中に入った途端に、ある「看板」(理容学校)が目に付いた。それによると、下関は床屋さん発祥の地なのだそうだ。
さて、昔からよく「床屋談義」などと称されるように、時としてその場は「世間話のサロン(ジャンル不問)」と化す。ことに筆者のような生業(なりわい)の者にとっては、思いもかけない貴重な情報が得られたりもする。
この前耳にしたところでは、最近、島原半島の南目の方で泥棒による被害が頻発しているとか。もちろん真偽のほどは定かではないが、「県外から窃盗団が来島している」などと聞けば、いかにもありそうな話である。ともあれ、注意するに越したことはない。
ところで、筆者がガキだった頃には、まだまだ「坊主頭」が主流であった。そして、その対極に「ハイカラ頭」(刈り上げ長髪)があった。
なぜ、ハイカラと言っていたのかこれまで不思議でならなかったが、事のついでに調べてみたら、その語源は西洋風の「丈の高い襟」(ハイ・カラー)から来ているそうな。つまり、明治時代の文明開化の名残り、だとか。
似たようなニュアンスで、長崎市内の人々がよく使う言葉に「上等」「舶来」がある。いかにも早くから海外文化に慣れ親しんできた〝長崎人〟らしい表現であるが、取りようによっては何ともキザったらしい。
もっとも、その使い方が半ば〝冗談〟であるとは分かってはいる。しかし、例えばゴルフコンペの時などに、とてもこちらからは手が出ないような高価なクラブをさりげなく持っていたりされると、つい心の平静さを失くしてしまうのである。
再び、ガキの頃の床屋の話に戻る。昔は散髪直後の頭の状態を「八ツ!(アタマ)」などと言って、よく平手で叩いたり、叩かれたりしていた。
なぜ、そんな手荒いまね(祝福!?)をしていたのか今でも解せないでいる。さすがに「体罰問題」が叫ばれる昨今ではそんなことはあるまいが、はて実態はどうだろう?
それから、これは極めて個人的な見解だが、床屋の大鏡で見る自分と、家に帰ってから改めて見る自分とでは明らかに違っているのはどうしてだろう?
一言でいって、ガックリくることが多い。ならば、床屋の段階できちんと注文を付ければいいのだろうが、それがなかなか出来ない。と言うより、その時点では似合っているように見えてしまうのである。
理想を言えば、散髪してから1週間~10日ほど経ったくらいの〝自然な状態〟にしていただければ有難いのだが、それは土台無理な注文なのだろうか?無論、素材の問題はさて置くとして…。
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