2013/05/29

矢野さん大いに語る①…すべて肯定的に捉えよう!

こうえん・・・・」という文字をパソコンのキーボードで叩いたら、出るわ!出るわ!「後援」から始まって「公演」「講演」「公苑」「好演」「高遠」…などに続いて、随分と後ろの方にやっと「口演」が出てきた。

先日、公益社団法人島原法人会(宅島壽雄会長)の第1回定時総会後に開かれた「記念講演」は、まさにその名の通りの「口演」であった。

講師ははるばる大分県からやってきた、という矢野大和(やの・たいわ)さん。昭和32年生まれの55歳。「日本人の底力」というタイトルの脇に「おおいた観光特使」という肩書きが添えられていた。

ご本人の〝談〟によれば、島原半島で語るのは7回目だとか。筆者は初めてうかがったわけだが、これがまぁ~何とも面白かったので、走り書きのメモを元に、振り返ってみる―。

7回目ということは、以前に聴かれた方もおられることだろう。しかし、人間には本来「忘れる能力」が備わっているので、さぁ~今日もフレッシュな気分で!

観光産業にとって大事なのは「また・・来たい」「また・・あの味を食べたい」と(お客様に)思っていただくこと。人間誰しも「また・・貴方に会いたい」と言われたら嬉しいでしょ。それと同じです。

早速これから口演に入りますが、その前に、注意点を幾つか―。聴く側で大切なことは、まず笑顔。それから話の節々でウンウンとうなずいて下さい。

端から否定されたら会話が続きません。自分と意見が違うと思っても〈なるほど、そういう考え方もあるか…〉と。物事はなべて「否定」ではなく「肯定」から入らないといけません。「笑門来福」です。今日は大いに笑って、元気を取り戻して下さい。

自己紹介をします。私は大分県の宇目(うめ)町というド田舎に生まれました。何にもない所ですが、トトロのバス停目当てに、毎年、多くの観光客がやって来ます。

古里の山と言えば、「傾山」(かたむきやま)です。標高は約1600㍍。人口は3000人ですが、イノシシの数は8000頭。もしイノシシに選挙権があったら、町長選の結果は変わっていたことでしょう。

生家はひなびた神社。宮司の倅に生まれたわけですが、そんなことを悔いても仕方ありません。もし私が大宰府天満宮や出雲大社の家系に生まれていたら、大学は合格しないといけないし、離婚しようにも、おいそれと出来ません。

ものは考えようです。例えば農業。定年もなく、生涯現役で働けるわけですから、素晴らしいじゃありませんか。

定年のある方は定年後が勝負ですよ。公務員、学校の先生の多くが定年後にボケてしまう。これを称して「痴呆公務員」と申します。    -つづく-