2006/10/19

嗚呼あれから20年… - シャンプーボーイが写真集 -

 16日、縁類の美容室「シャンプーボーイ」(佐世保市、山口浩社長)の20周年記念写真集の創刊パーティに招かれた。本のタイトルは「a piece of life」。「人生の一断面」とでも訳すのだろうか。それにしても粋な仕上がりだ。感心した。

 パーティはハウステンボス内のホテルに300人近くが集まって盛大に開催された。ジャズシンガーのマリーンもお祝いに駆け付けた。美容関係者がほとんどだったが、社長の岳父に当たる中村春光さん(牛右衛門グループ会長、元県信連会長)の挨拶に耳を澄ませた。

 「孟子曰く - 創業は易し、守り成り難し」。佐世保を本拠地に九州各県に15店舗を構えるまでに事業を成長させた女婿に対し「初心を忘れずに精進せよ」とのエールだろう。

 「シャンプーボーイ」とは美容師見習いの業界用語らしいが、山口社長のスタートは米ロサンゼルス。チップのみの収入しか望めなかった状況から、今日を築き上げたわけだから、まさにアメリカンドリームだ。

 ところが、この御仁、まったくもって〃苦労人〃のかけらも感じさせてくれない。少し寂しくなった長髪を束ね、ひげ面をクシャクシャにして笑う。これぞ〃不良中年の鏡〃だ。

 夫人の美帆さんは「斗酒猶辞さず」の大酒豪らしいが、ゴルフの腕前は夫ともどもシングル・プレーヤー。翌日のコンペも79で回っていた。

  そうだ、「20周年」ということで思い出した。筆者も来月23日で結婚20周年だ。式は海望荘で挙げた。仲人は元小浜町長の草野壬二郎さん。親戚、友人に 加えて多くの来賓にご臨席を賜わった。倉成正さん(当時外相)こそ代理出席だったが、西岡武夫、久間章生両代議士には身に余るご祝辞をいただいた。

 鐘ヶ江管一市長(当時)は、ご自身が経営されていた国光屋での結婚式(仲人役)を抜け出て来られた。田代則春弁護士も飛び入り参加して下さった。

 当時のビデオを見てみると、皆さん実にお若い。筆者だってこんなに醜く肥っていなかった。山本富治さん、白倉代二さん…鬼籍に入られた方も多い。

 あれから20年。月日は瞬く間に流れ、この前測ってみたら、腹回りは優に1mを超えていた。友人代表で額に絆創膏を貼ってスピーチをしてくれた奥村慎太郎さんは今や雲仙市長。山口さんは一大チェーン店のオーナーとなった。

 しかるにこの俺は!?パーティの二次会場でフラメンコを観た。20年前、スペインに新婚旅行に出かけたが、ノミの市で旅券を掏られ、踊り見物どころではなかった。

 11月23日は「勤労感謝の日」。英語で言うところの「サンクス・ギビング・デイ」。今度は普段の罪滅ぼしに母ちゃんと来なければ、と反省した。