車の世界もエコ・ブーム - 混迷時代は低燃費の4WDで -
新しい年、平成19年を迎えました。本欄も昨年末には"青息吐息"の状態でしたが、皆さまの励ましのおかげで、ようやく年を越すことができました。有難うございます。
さて、年頭に当たって何を書こうか、と迷っております。元旦からすっきりしない天候が続いているせいかも知れませんが、いま一つエンジンがかからない気分です。
合併からちょうど一年、島原市における目下の課題は、何と言っても「市議会議員の定数問題」でしょう。有権者の五割近くの署名を集めた「市民連合」の活動 は、喧々諤々の議論の末、「否」とされましたが、市民の間に大きな問題意識を植え付けたのは紛れもない「事実」です。
筆者も久しぶりに議場に足を運び、議員の皆様方のやりとりを見させていただきました。が、残念ながら、「なるほど然り!!」とヒザを叩くような意見には出くわせませんでした。
またまたお叱りを受けるかも知れませんが、車の世界に例えると、市民(消費者)は「燃費効率の良いエンジン」を求めているのだ、と思います。しかも、二酸化炭素などの有害物質をなるだけ排出しない「エコ・エンジン」を。
「理事者と議会は車の両輪」とは、良く言い古された言葉です。大事な予算案等を審議する定例会が、二度にわたって流会するような混乱ぶりを露呈している「対馬市議会」の惨状を見聞するにつけ、まさにその感を強くします。
筆者は噴火災害前から市政記者クラブに席を置き、様々な政局(?)も目の当たりにしてきました。そこには虚々実々の「駆け引き」が確かに存在し、それがまた面白くもありました。
ただ、今回の「定数問題」がこれまでと性格を異にするのは、合併後という特殊状況に加え、市民が形を持った「意思表示」を行って来たことです。
「議会の権威」は確かに必要だと思います。投票用紙に己の名前を書かせることの難しさは、選挙戦を実際に体験したものでなければ、分かるものではないでしょう。
しかし、今や時代は大きく変わりました。と、言うより、米国仕込みの市場原理主義者によって、「日本」という国そのものが、根底から大きく覆されてしまいました。
車の話に戻りますが、原油高騰の世相を反映してか、国の内外を問わずハイブリッド方式の低燃費車に人気が集まっています。近い将来には、水素エネルギーを使った新エンジンも開発されることでしょう。
「車の両輪」も勿論大切ですが、このような「混迷の時代」にあっては、それに市民の知恵と愛郷心を加えた「四輪駆動車」(4WD)の誕生こそが待望されているのではないでしょうか。そんな気がします。
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