相次ぐ企業不祥事 - ナンカカルの語源は何? -
「ほらほら他所の人にナンカカリよるよ」-。とある駅の待合室で、背もたれのないベンチに腰掛けている時に、家人から注意を受けた。
振り向くと、白いコートをまとった妙齢のご婦人が背中を向けて座っていた。「ナンカカル?久しぶり聞いたよ。懐かしさぁー」。2人して大笑いした。
今年は「漢字検定1級」を取得することにした。このところ我が社では、技術系の職員が次々と難関の資格試験に合格しているので、私も負けられない。
目の前には、先日買い求めた「漢字検定ステップアップ30日」が横たわり、昨秋亡くなった白川静博士編の「漢字カレンダー」が〃お手並み拝見〃とばかりに見下ろしている。
ところで「ナンカカル」は漢字でどう書くのだろうか?標準語では「寄り掛かる」、英語では「リーン」とでも訳すのだろうか。実の所、良く分からない。
まったくのあてずっぽだが、「難が降りかかる」と解釈すれば、合点がいかないでもない。先のご婦人にしてみれば、見ず知らずのメタボ・オヤジに寄り掛かられたら、それこそ「災難」だろう。
ところで「災難」と言えば、このところ各種企業で不祥事の発覚が相次いでいる。「バレルはずがない」と高を括っていた当事者にとっては、予想だにしなかった「災難」の一種だろう。
トップを切ったのは不二家。個人的には、小さい頃から「ルックチョコ」の大ファンで、今回の一件は残念でならない。お菓子屋さんだけに考えが〃甘かった〃か。
銀座の数寄屋橋にある不二家の喫茶コーナーは、西川清人さんの遺作展を開いた「ギンザ5」のはす向かいにあって、何度か立ち寄ったこともある。その店には、旧制島原女学校の修学旅行生も訪れていた、というから、相当な歴史だ。
不二家がそうした〃伝統派〃の代表格なら、「私が社長です!!」という大看板を掲げて急速に全国展開を果たした「アパホテル」は〃信用失墜組〃のルーキーだろうか。
赤坂や麻布など都心の一等地に建つ「アパ」は北陸出身の女社長が、独特の経営哲学をひっさげて彗星のように現れ、一時期はマスコミでも〃寵児〃扱いだった。
そうした中で新たに発覚した今回の「耐震偽装疑惑」。担当の建築士によれば、全国でまだ百数十カ所の物件を抱えているというから、「涙の記者会見」くらいではとても収まりそうもない。
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都内の本屋さんで長らくベストセラーの一角を占めている本がある。「宇宙が味方する経営」(講談社インターナショナル)。元住友銀行常務で、現在は関西アーバン銀行頭取の伊藤忠彦さんの著作だ。企業経営者必読の本だと思う。
1 Comments:
「なんかかる」はほぼ九州全域で使われてる言葉で、九州弁と言っても良いみたいです。
語源は「体を投げかける」の「なげかける」から来てるという説もありますが、定かではないようです。
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