合格しても油断禁物!! - 人生はゴルフのようなもの -
春。卒業式、入学式、入社式…。旅立ちのシーズンである。
先日、出張先で見たテレビでは、20代、30代、40代などと年齢層に分けて「卒業シーンに相応しい曲」のアンケート調査の結果を紹介していた。
最近のハヤリは知らないが、我々50代前後の「卒業ソング」と言えば、何と言っても松任谷由実(ユーミン)の『卒業写真』に尽きる。
予定通り〃留年〃が決まったその年の3月、筆者と友人のY(大阪出身)の2人は、かつての〃同級生〃を見送るため、赤いバラの花束を抱えて卒業式会場のほとりに佇んでいた。
「留」は「トメ」とも読むので、我々はお互いを「トメ公」と呼び合っていたが、式を終えて颯爽と現れた〃先輩〃の一人が、一つ年上だったYを「トメ一」、筆者を「トメ二」と名付けた。以来、そいつとは〃没交渉〃だ。
最近は受験勉強の反動とやらで、大学に入った途端に〃遊びの世界〃にのめり込む輩も多いという。事実、知人の子弟も旧帝国大学や慶応経済という〃超難関校〃に合格しながら、途中でドロップアウトしてしまっている。
人生はゴルフのようなものである。18ホールを刻んでスコアの帳尻を合わせる人もいれば、やりっ放しに振り回してOBを連発する人間もいる。
小学校から〃名門〃という学校に入り、中高一貫教育を受け、大学は東大、就職先は官庁というエリートさんは、親のアドバイス通り、決してフェアウエイを外すことなく、悪くても「パー」はキープする。
一方、非エリートが放つボールの行く先は、あてどないラフや林の中…。たまには池ポチャなどがあったりして、なかなかスコアメークが成り立たない。
ところが、人生もゴルフも面白い。エリートはフェアウエイでは力を発揮するが、いったん斜面やバンカーなどに入ると、なかなか抜け出せない。
これに反して、非エリートの中から極々たまにではあるが、見事なリカバリーショットを放って「パーディ」や「イーグル」果ては「アルバトロス」まで取ってしまう〃天才〃が登場する。
日本人の平均寿命は現在、世界第2位ということだが、高校を卒業した満18歳という年齢は、18ホールで言ったら、どの辺りだろうか?
見事、難関の志望校に受かった人間はたまたまアプローチショットがグリーンに乗ったようなものだ。ひょっとしたらエッジの部分かも知れない。
むしろ、その後に控えたパッティングに集中しないと、2打、3打と重ねて、相手にしていなかったリカバリー組に追い付かれる恐れも十分にある。
先は長い。ゆめゆめ油断なさらぬよう…。
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