2007/03/21

康平先生は〃人たらし〃 - オメデトウ!!福崎&楠田さん -

 お祝い事が2つ重なった。(株)福栄会長、福崎理智子さんの自分史『坂みち』の出版祝賀会(16日)と、(有)雲仙きのこ本舗(楠田喜熊社長)の創立50周年記念パーティー(17日)だ。

 会場は、前者が深江町山の寺の「邑居」(下田直敏社長)。そして後者が、同じく深江町折口の「ウエディング石川」(石川景士社長)。両会場とも施設の特性を存分に活かした雰囲気づくりが〃主役〃の存在をさらに引き立てていた。

 福崎さんが出版に挑むのは『孫へのおくりもの』(平成12年)に次いで2度目。今回は自らの生い立ちから今日を迎えるまでの様々な出来事(事件!?)が乾いたタッチで描かれており、読み応え十分。

 会場は約100名の招待客で溢れ、祝賀ムード一色。発起人代表の久部貞男島原商工会議所会頭と、昭和堂会長の永江正國会長がその「人となり」を称える祝辞を寄せた。

 一方、「雲仙きのこ」は〃昇竜の勢い〃そのままに、県内外から政財界を中心にゴージャスな顔ぶれが出そろったが、どのような状況にあっても〃本質〃を外さないのが楠田流。

 淡々と述べた開会挨拶の結びで、「出掛けに、これだけは是非皆さんに伝えてほしい、と家内から注文を受けました」と前置きして紹介したコメントがいかにも楠田社長らしい。

 「当社は今年創立50周年ですが、人類が初めて宇宙へと旅立ったのも、我が国で南極探検がスタートしたのもちょうど50年前からです」 - 。

 さて、その〃節目の年〃を記念して同社が目論んでいるのが、なんと「ニューヨーク進出だ」と聞いてびっくりした。すでに今月初めに開かれた国際見本市にも出品しており〃準備万端〃といったところ。

 何はともあれ、お祝い事は素晴らしい。出席する方も〃元気〃をいただいたような気持ちになって、ついつい酒も進む。

 ところで、こちらはお祝い事ではないが、福崎さんの祝賀会の翌日が26回目の「康平忌」だった。

 思い起こせば、草野壬二郎さん(当時は伊勢屋旅館社長、後に小浜町長)に連れられて、初めてお目もじしてから早32年の歳月が流れた。

 誤解を恐れずに言えば、先生は〃稀代の人たらし〃だった。分野を問わず、会う人ごとに強烈な印象を与え、いつしか忘れることのできない存在感を植え付けてしまう…。

 古川青果の江島栄太郎社長が若かりし頃を思い浮かべ「そう言えば、オイは古川三兄弟の真ん中と言うことで、『お前は中ブルたい』と呼ばれていた」とニンマリ。

 とっとっと(松永忠徳社長)の「殿さん蔵」のレジー背後には『花あれば花あるごとく - 』の扁額が飾られている。拙宅の座敷にも、仕事部屋にもそれがある。合掌!!