花の東京のど真ん中!! - 皇居は簡素にして威風堂々 -
「花の東京のど真ん中、ぐるり廻るは山手線、皇居、丸ビル右に見て、とんと一駅下ります」。
年配者には懐かしい佐々木新一のヒット曲『あの娘たずねて』の一節だが、久しぶりに上京した。
初めて東京へ上った時は飛行機ではなく、寝台特急「さくら」を利用した。夕方4時頃に出て、翌朝の9時頃に着いたのではないか、と記憶している。
最近の移動手段は航空機だ。それにしても遠い。島原から目的地までの所要時間は、優に5時間は見ておかないといけない。
そうやって辿り着いた東京で〃新発売〃に出くわした。すでにテレビ等でも紹介されているので、ご存知の方も多いかと思うが、「パスモ」という万能カードのサービスが18日から始まっていた。
勿論これまでも「スイカ」というカードがあって、モノレールやJR各線で利用できていたが、「パスモ」の守備範囲はバス、私鉄、地下鉄までをカバー。便利さは数段上だ。
余談だが、関西は「スイカ」に相当する「イコカ」(「行こうか」転じて)というカードがある。悪乗りして恐縮だが、関東のエレベータが「左並び」なのに対して、関西は「右並び」だ。
閑話休題。半蔵門のビジネスホテルに泊まった。番地で言うと、千代田区一番町。まさしく「東京のど真ん中」だ。
朝早く(6時前)目が覚めたので、散歩をすることにした。すぐ近くに全国町村議員会館という建物がたっていた。
大通りに出ると、福岡会館が英国大使館と隣接していた。福岡の〃底力〃を見せつけられた思いがしたが、うらやましがっても仕方がないので、そのまま歩いた。
標識には「千鳥が渕」とあった。北の丸公園、毎日新聞本社、消防庁、パレスホテル、日比谷公園などを横目に見ながら歩を進めているうちに、色んな人々に出会った。
「ウン?さっきすれ違ったヤッケ姿の脂ぎった御仁は〃艶福家〃で鳴るあのセンセイ」「運転手付きのハイヤーから下りてきて走り出したのはどこかの官庁のお偉いさんか」…。
それにしても皇居(江戸城)の佇まいは実に素晴らしい。簡素にして威厳がある。欧州の宮殿なんか比較にならない。何より観光客相手の〃物売り〃がいないのがよい。
足元を見ると、各都道府県の「花」をあしらった敷石が等間隔で配してある。「銀座の柳二世」という植え込みも面白い。
国立劇場、社民党本部(三宅坂)、FM東京、その隣にはワコールの変わった建物。時計回りにちょうど1時間。
「島鉄も列車とバスを組み合わせて、半島を一周するようダイヤを組めば乗客が増えるだろうに…」。島原城お堀の約4周分を歩き終えて、誰かが呟いていた言葉を思い浮かべた。
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