青空の下で花見を!! - 今年も観れなかった京の桜 -
平成19年度がスタートした。ということは、正月から早3カ月が経過したことになる。
毎年のことだが、年の改まりとともに、新たな決意を抱き「今年こそは!!」と意気込んで、大体百日近くが経過したこの時期に、何とはなしにウヤムヤになってしまう。
最近では、4月1日始まりの手帳類も売り出されており、そうした怠け心に「軌道修正」をかけるなら今がチャンスだ。
そう思いつつ、長らく放置していた傍らの日めくりに目をやった。PHP研究所が発行している、鍵山秀三郎さん(イエローハット創業者)監修の『凡事徹底』だ。
1日=ひとつ拾えばひとつだけきれいになる。2日=盥(たらい)に一滴の水。3日=小さな自信を大きく育てる。4日=毎日できるだけ、少しずつ、私が。
一見、何げない言葉の羅列のように思えるが、それぞれに己の至らなさを見透かされているようで、反省することしきりだ。
ところで「三寒四温」とは、冬季の気候を表す言葉だが、本格的な「春」の到来とはいえ、朝晩はまだ肌寒い日が続く。
先週、所用で訪れた東京では、もう桜が満開だった。反して、当地では咲いているような、いないような…。さらには、大陸からの黄砂で、どんよりした空模様。何となくすっきりしない。
今から10数年前の4月(噴火災害下)、島原記者クラブの幹事社を務めていた。強権を発揮して眉山治山祈念公園の一角で「夜桜見物」を企ててみたのだが、案の定「灰まみれ」となってしまった。
それが「トラウマ」となってか、私にとって、この季節最大の敵は「雨風」よりもむしろ「砂塵」である。したがって、紗をかけたような天候は苦手だ。
さて、サクラである。これも随分と昔の話だが、子供のカラテの大会が夏場に東大阪市であって、家族とともに出かけた。
その頃、師匠だった崇臺寺のご住職、安藤光宣さんは浄土宗総本山の知恩院に詰めておられていたが、原付バイクにまたがって、わざわざ会場まで応援に駆け付けて下さった。
試合はあっけなく敗れて、酷暑の中、我々一家は京阪電車で京都へと移動。お参りを兼ねて知恩院を訪ねたのだが、その折、安藤住職が「紅葉も素晴らしいけど、京の桜は最高だよ」と教えて頂いたことが忘れられない。
残念ながら、今年も「京の桜」を鑑賞することはできないが、せめても晴れわたった青空の下で、「島原の桜」を眺めてみたいものだ。
「願はくば 花のしたにて 春死なん そのきさらぎの 望月のころ」 - 。西行法師がこの和歌を詠んだのは九百年以上も昔。太陰暦では、今日3日が望月(満月)のようだが…。
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