2007/04/16

このまんまではイカン!! - 「三市一体」となって真の改革を -

 一週間ほど県外出張が続いて本欄を休ませていただいた。そのため、統一地方選の第一ラウンドとなる県議会議員選挙は「期日前投票」で済ませた。

 開票結果は、都内のビジネスホテルで聞いた。新たに金的を射止められた島原半島選挙区の六人の皆様には「おめでとうございます!!」の祝辞とともに、「さらなる踏ん張り」を期待するものである。

 ところで、これは前々から感じていたことだが、首長の名前には末尾に「郎」が付く人が多い。先ごろまで総理を務めていた人物は小泉純一郎だし、都知事は石原慎太郎。

 目を地元に転じても、県知事は金子原二郎。島原市長は吉岡庭二郎。雲仙市長は奥村慎太郎といったあんばいだ。とすれば、これから生まれてくる子供には「○○郎」と名付ければ、首長になれる可能性が高まるのであろうか!?

 昔は「この子は将来、選挙に立候補させる予定だから、皆が書きやすい名前が良いだろう」ということで、「一」と命名した親がいたとかいないとか…。真偽のほどは定かでない。

 出張後半は、宮崎県都城市のケーブル局と熊本県小国町を訪ねた。前者は、ご存知「そのまんま東知事」の生まれ故郷である。

 都城のホテルに着いたら、法被姿の同知事のポスターがフロントの壁面にでかでかと貼ってあった。キャッチコピーは意に反して、「きっくなんせ宮崎」だった。

 意味を尋ねると、「どうぞ宮崎県へお出掛けになって下さい」という観光客向けの誘致文句らしい。もう30年以上も前に、国鉄(当時)の湯田温泉駅で見かけた「おいでませ山口へ」と同じノリだ。

 当然、知事の出身地であるから、人気のほどは抜群。ケーブル会社の幹部の方に、同窓の県立泉ケ丘高校の出身者が多かったことも頷ける。

 小国は「九州の山林王」として知られた故・河津寅雄氏の出身地で、川をまたぐコイノボリで知られる杖立温泉を抱えた山間の小さな町(人口一万人弱)。故・北里柴三郎博士の出生地でもある。

 今回の出張目的については、いずれ改めてお知らせする日が近いのでさて置くとして、いずれの自治体も「島原半島への関心度」は高い、と見た。

 それは、普賢岳噴火災害から復興へ向けての「防災の街づくりへの歩み」でもあり、「島原の乱」や「日本最初の国立公園指定」などといった歴史&ロマンへの憧憬でもある。

 まあ、名前はともかくとして、新しい六人の県議も出そろった。残るは23の定数で競われる島原市議選。政府の言う「三位一体」の圧力に屈せず、「三市一体」となった地域振興を真に切望する次第だ。

 このまんまではイカン島原半島!!何とかせんとイカン島原半島!!