2007/04/22

一富士、二鷹、三茄子 - 長崎の「弔い合戦」に注目!! -

 「一富士、二鷹、三茄子」-と言えば、初夢で見ると良いとされる〃縁起物〃だが、今日まで余り気にせずやり過ごしていた。

 ところが、ひょんなきっかけから、その意図するところを聴いてビックリ。なんと3件とも「仇討ちに関連する!!」というのだ。

 まず「富士」についてだが、これは富士山の裾野で行われた曽我兄弟による「父の仇討ち」(1193年)のことだという。

 続く「鷹」の意味するところは、「忠臣蔵」(1703年)における、無念の主君、赤穂・浅野家の家紋「鷹の羽の打違い」。

 最後の「茄子」については、日本三大仇討ちの一つとされる、伊賀上野での「荒木又右衛門の義弟助太刀決闘」(1634年)を指すと。(家紋が茄子)

 もっとも、これには〃諸説〃があって、単純明快に「富士は日本一の山」「鷹は威厳のある百鳥の王」「茄子は『成す』に通じる」との説が一般的だ。

 余談だが、さらに「四扇」「五煙草」「六座頭」と続くという言い伝えもあるから面白いではないか。

 ところで、本日(22日)投開票される長崎市長選挙だが、これはもう取りも直さず「仇討ち」「弔い合戦」に他ならない。

 投票権もない立場でこうしたことを言うこと自体「余計なお節介」かも知れないが、出来たら元市役所職員の方には、ご遠慮いただきたかった。

 こんなことを書くと、「お前は国民の権利を妨げるつもりか!!」とのお叱りを受けるかも知れない。ただ、これはあくまでも個人的な感情である。

 ましてや、岳父の無念を晴らそうとする西日本新聞の記者は「官邸キャップ」の要職を投げうっての決断である!!-と思い込んでいたら「休職扱いでの出馬」だと聞いて、些かがっかりした。

 しかしながら、心情的にはこの候補者を応援する。こんな大事な決定が「伊藤家の食卓」だけでなされるはずもないだろうから。

 さて、島原市議選の告示までとうとうひと月を切った。市内各所には候補予定者の看板が立ち並び、まさに〃本番間近〃といった雰囲気だ。

 デザインも様々で、顔写真入りのものもあれば、名前を蛍光色で際立たせたもの、さらには顔を上げたり、頭を下げたり…とまさに〃百人百様〃の呈。

 ここ一両日中に事務所開きをするところも多いようだが、果たしてどんな戦いが繰り広げられるのだろうか。

 これまでと違う点は合併後初の選挙戦で、すったもんだで決まった定数も旧市町合わせて「23」。かなりの〃激戦〃になることは必至だ。

 いずれにしても、地縁&血縁だけで乗り越えられるような当選ラインではない。候補者それぞれの人となり、熱意、市勢振興への方策等々をじっくりとうかがいましょう。