2007/04/28

スシにまつわる悲喜劇 - ウニやイクラは何故ないの? -

 吹聴するわけではないが、我が家の母が作ったバラ寿司は最高である。これは誇張でも何でもない。本当に美味い!!

 ところで、世界中で「スシ」が大流行しているそうだ。だいぶ前にアメリカ西海岸で「アボガド巻き」が有名になったが、最近ではどこの国でもスシネタには事欠かないとか。

 一方で「回転寿司」も大盛況のようだが、本家本元と言ったら、やはり東京の「元禄寿司」チェーンだろう。筆者が良く通ったのは、新宿駅西口の店だったが、まだあるのかどうか知らない。

 当時の回転寿司は今のように皿の種類はなく、「一枚百円」が相場だった。ただ、新宿西口店だけは魚の荒煮などが置いてあって、重宝していた。

 一度、幼なじみだった実践の女子大生と吉祥寺の店に行ったことがある。その子は小柄だったが、実に健啖家で十数枚をペロリ。まあ、支払はしてくれたからよかったものの…。

 高校の一年後輩になる吉岡市長の甥っ子と新宿東口の普通の鮨屋に行った時は参った。「オヤジさん、ウニとトロ、それから白身も握って」。こともなげに次々と注文する後輩。

 筆者と言えば、それまで回転寿司にしか行ったことがなかったので「なるほど、本当の江戸前はこうやってたのむのか」と呆気にとられつつも、負けじとネタを指さした。

 そして迎えたお愛想!?ナッナンと一人一万五千円也。昼食、ビールなしを考えれば、いかに「時価」とは言っても、相手は貧乏学生ではないか…。

 ポケットを探してもそんな大金あるはずがない。「どうしよう…」とあせっていたら、後輩はオメガの腕時計を外した。

 筆者は何も持たなかったので、力ない笑みを浮かべて学生証をそっと置いてきた。--とまあ、鮨にまつわる話は〃悲喜こもごも〃だ。

 ところで、我が家の三男は大のウニ好きだ。ある時、VIPのお客さんがやって来て近くの鮨屋さんから「特上」を取り寄せた。それを運んできた三男が思わず呟いた言葉が忘れられない。「いつもと違う!!」。

 三男は台所に戻るなり、家人にこう訴えた、という。「お母さん、いつも僕んちで取る出前にはどうしてウニやイクラがないの?」。

 この話は一時期、親戚中で話題になり、「ウニ好きの○○ちゃん」の呼び名が定着した。数日前も、加津佐の叔母から「今年もウニが取れたから出ておいで」との電話をもらって、家人と三人連れで出かけた。

 「少し白っぽいのがムラサキウニ。黄色が強いのがバフンウニ。先にムラサキウニから食べなさい」。どちらも100%の天然モノで買えば相当するだろう。

帰りの車中で三男が突如、歌い出した。「ウニは高いなぁ、美味しいなぁー」。その通りです!!