2007/05/18

我が家は治外法権!? - 選挙にまつわる素朴な疑問 -

 島原市内では今、何と言っても市議選の話題が筆頭である。これまでのところ、定数23に対して現職22、新人9の計31名が出馬表明。いずれにしても、近年にない〃激戦〃だ。

 ふと、4年前のことを思い出した。さる筋から無理やり押し付けられた「サッカー企画」のことだ。

 ご記憶の方も多いと思うが、漫画家の望月三起也監督率いる芸能人チーム「ザ・ミイラ」と、その年の冬の選手権で全国制覇を果たした「国見高チーム」(OB混成)が対決した、あの試合だ。

 たまたま自宅に置いてあったアルバムをめくっているうちに、その時のスナップに出くわした。

 観客はオープン以来最高という約2千人を集めたが、その大半は二枚目俳優の椎名桔平と、国見高エース、平山相太選手がお目当てだった。

 今でも鮮明に思い浮かべる光景。観客の声援を遠まきにしながら、遊説カーが、試合会場の市営グラウンド周辺をゆっくりと回っていた。あれから4年の歳月が流れるのか…。

 写真を見ると、今ほどメタボではない自分がそこにいる。白髪もまださほど目立っていない。写真は正直だ。その時切り取った〃現実〃を伝えている。

 ところで、政治家の皆さんは総じて若い頃の顔写真を使いたがる。厳密に言うと、それは倫理的な意味では、ルール違反だ。

 なぜなら、有権者に対する、罪の意識のない「ゴマカシ」だからだ。大切な免許証やパスポートの写真は「最近3カ月以内」というのが原則だ。

 だとすれば、議員と言う「公人」の資格が問われる選挙において、実物より若く見せようとする〃魂胆〃は如何なものか。いっそのこと文字だけの方がスッキリして良い。

 時に、何カ月か前の一般質問でくすぶりかけた「一部議員による税の滞納問題」はどうなったのだろうか。選管は、届出にあたって「納税証明」を義務付けていないのだろうか。素朴な疑問だ。

 今回の選挙戦には、年齢の近い旧知の人たちが何人も立候補する。恐らく皆さん「島原を何とかせんといかん!!」との熱き思い断ち難く、出馬に踏み切られたものだろう。

 「その志やヨシ!!」である。立候補(被選挙権)は、日本国憲法が定めた国民の権利の一つ。「我こそは島原市の救世主!!」と思われん方は、ぎりぎり間に合いますぞ!!

 一方、国会では憲法改正論議が大きな話題となったが、与党の賛成多数で法案は成立した。わずか数日前の出来事だ。しかしながら、我が家はどうやら、〃治外法権〃の家らしい。

 酔っ払って帰宅した際に「オイも(選挙に)出ようかなあ…」と呟いたら、家人とその母が「出てヨカよ。でも、そん前に家から出て行ってくれんね」と。見事なハーモニーだった。