アイデアを実践せよ!! - 火山都市国際会議まで半年 -
『アエラ』(5月14日号)に、《新長崎市長に負けない公務員・あなたの街にも「田上さん」はいる》という特集が組まれていた。
それによると、長崎観光名所の一つ「グラバー園」の開園時間を、午後6時から同9時半まで延長するよう提案したのは、同市観光課職員当時の田上富久市長(50)だった、という(93年)。
約1千万人の観光客を集めた「長崎さるく博」の〃仕掛け人〃として有名になる、ずっと以前の〃功績〃の一つだろう。
記事では、自動車税のコンビニ支払を実現した佐賀県の大野伸寛さん(39)、杉並区役所産業経済課「アニメ係長」の本島健治さん(49)らの活躍ぶりも紹介されている。
読んでみると、確かにいずれも「目の付け所がシャープ」で素晴らしいが、さらに賞賛すべきは、その〃実践力〃だ。
誰だって思うだろう、「そんな事ぐらい自分だって気付いていた。ただ、黙っていただけさ」と。でも、その差が大きいのである。
言い古されているが、物事は見方によって大きく異なる。コップに半分の水が入っているのを見て「半分しかない」と焦る輩もいれば、「まだ半分もある」といった余裕派も。
意識して見るか、見ないかの違いも大きい。漫然と眺めていたら、ついつい見過ごしてしまうことに大きな問題点が潜んでいたりすることも多い。
GW期間中に起きたジェット・コースターの人身事故も例外ではない。安全管理の担当者がもっと真剣に、もっと注意深く、車軸等の点検をしていたら、あのような惨劇は起こらなかっただろうに…。
道を歩いていてもそうだ。どこかに美人のお姉さんがいないかなどとキョロキョロしていたら、タバコの吸殻の散乱に気付くこともあるまい。
時々、朝から事務所前の音無川沿いの市道や側溝に落ちている吸殻を拾って歩くが、毎回その数は50本を下らない。中にはベッチョリと赤い口紅が付いているのもある。
時に、アジアで初めての「第5回火山都市国際会議」まであとちょうど半年。関係者の襟元には誘致バッジが輝き、タペストリーも随所に登場して〃本番間近〃といった雰囲気だ。
「おもてなし」を合言葉に、英会話の講座も頻繁に開かれているようだ。筆者もホスト庶民の一人として、島原本来の「水と緑」の美しい環境で迎えられるよう頑張ろう。
それから、これは真偽のほどは定かでないが、今人気の「くりぃむしちゅー」(熊本済々黌高校出身)の最初の芸名は「雲仙岳&普賢岳」とか聞いた覚えがある。
もしホントなら、人集めには格好の存在では!?でも、単なる〃思いつき野郎〃の繰り言ですから、気になさらずに。
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