2007/06/14

雲仙市長日記が面白い - 〃激務〃なのに何故肥るか!? -

 「雲仙市長の日記」がすこぶる面白い。つい最近まで、その存在すら知らなかったが、就任以来、折にふれ(最近ではほぼ毎日)執筆をされていることは、まさに〃快挙〃であり、改めてその生真面目な〃政治姿勢〃に敬意を表する次第である。

 「注意万全、楽しい水泳」。ご本人はもう、とっくに忘れられているかも知れないが、小学校5年か6年の時に、当時のS少年が創作した、夏休み前の「標語」である。

 正直、その言語感覚の素晴らしさに、すっかり舌を巻いたことを、今でも昨日のことのように憶えている。早熟でもあったのだろうが、とてもド田舎のハナ垂れ小僧が作った作品とは思えなかった。

 長じて、その才能はあの初代防衛大臣も学んだ口加高校の「文芸部」でもいかんなく発揮されるわけだが、さりとて勉学の方は比例せず、特に理数科系の成績は小生と並ぶ〃超低空飛行〃であった。

 ただ、幼い頃からハッキリと「将来は政治家になりたい」と周囲に明言し、その通りに〃初志〃を貫徹された生き方には、大いに頭が下がる。友人の一人としても嬉しい限りだ。

 「日記」の存在を教えてくれたのは、政治的な信条も主義主張もまったく異なる上田泉さん(共産・前島原市議)だった。

 ある会議の中での発言だったが、「首長がタイムリーな形で市民に考えを伝えるのは、とても大切なこと」とのご指摘には、拙者もまったく同感。

 しかしながら、それぞれの首長には、それぞれの首長なりの考え方も、スタイルも、施政方針もあろうから、「結論」を下すのは早計だろう。ただ「住民との対話」姿勢は決して忘れてはならない必須アイテムである事は確か。

 日記形式というだけでなく、もともと達意の文章書きだから、非常に読みやすいし、ユーモアもたっぷりだ。最近は随所に写真を配置するなど、自己PRにも余念がない。

 ほとほと感心するのは「他者の悪口」をまったくと言っていいほど書いていないこと。この点は、どこぞの市議のブログとは、見事に〃対極〃をなしているようだ。

 特徴的なのは「食」への飽くなき執念!?回数の多さもさることながら、「あれも食べたい」「これも食いたい」との悪魔の囁きに、必死に抵抗しようとしている様(心理描写)は、まさに〃孤高の戦士〃。

 だが、ある熱心な支持者からいただいたお葉書によれば、「市長職という分刻みの〃激務〃に晒されながら、どうしてあんなに肥っていられるのか、実に不思議でならない」と。

 まあ、百聞は一見に如かず、である。とにかく、とくと雲仙市のホームページをご覧あれ。アドレスは【http://www.city.unzen.nagasaki.jp/