2007/07/10

回り道でも一本道!! - FMは北田社長にあやかって -

 引っ越しの途中でガランとした部屋。窓を開けると、湿気を帯びた東風が流れ込んでくる。天気予報を見ると、しばらく晴天は望めそうもない。

 NTT島原局舎は出来てからもうどれくらい経つのだろうか?50代半ばの老境にさしかかった人間が「小学生の頃にエレベータで遊んでいた」というくらいだから、40年以上は経過しているだろう。

 それにしても堅固(けんご)な造りだ。一説によれば、マグニチュード7クラスの地震には十分耐えられるというから、入居者にとっては何とも心強い〃城〃である。

 転居先の1階部分には先月末まで、島原広域圏介護保険課が入居していた。30人ほどが働いていたので、一挙に人気(ひとけ)が少なくなって、何となく寂しい感じもする。

 しかし、今年秋口にはコミュニティFM放送局がここで産声をあげる予定だ。果たしてどのような住民サービスができるのか?不安もあるが、前向きに進んでいこう!!

 と、昨日の日曜日(8日)。休日返上で書類の運び出しに汗を流していたら、ある人物から電話がかかってきた。激励だった。

 「視覚障害者の方から『大いに楽しみにしている』と言われてますよ。佐世保は今月スタートという話ですが、島原はいつ頃からですか。出力は」-。

 矢継ぎ早の質問に、地域住民の皆さんの期待の大きさと、事業の重大さを改めて痛感した。月並みな表現だが、典型的なメタボ体型ながら、身が引き締まる思いだ。

 予定では、アジアで初めての「第5回火山都市国際会議・島原大会」の開催に合わせて、11月1日には総務省から免許をいただいて放送を始めたい、と考えている。

 サービス内容等については、まだまだこれから〃詰めの作業〃をこなしていかなければならないが、既存のCATVに広域無線LANを交えた、画期的、かつ斬新なものにしたいと目論んでいる。

 市内中心部に位置する、歴史あるNTT局舎。屋上に上がれば、市内全域が一望できる。さらにその上の鉄塔は地上高50メートル。そこに送信アンテナを設置する計画だ。

 ところで、一昨日夜(7日)は「(株)北田物産創立30周年祝賀パーティ」(ウエディング石川)で美味しいお酒をいただいた。

 ともに〃旧知の間柄〃である吉岡市長、満井副会頭から心のこもった祝辞を受けた形で、主催者を代表して北田勘二社長が謝辞に立った。

 「回り道でも一本道!!」。実に力強かった。ひょっとしたら、拙者の聞き違いで「曲がり道」だったかも知れない…。

 が、そんなことはどうでもよい。そこには幾多の困難を乗り越えてきた清々しい男の笑顔があった。これはもう、あやかるしかない!!