2007/07/24

大ジョッキが小ぶりに - 屋上ビアガーデンは大阪発 -

 待望の「梅雨明け宣言」が今日(23日午前)発表された。週間天気予報を見ても、今週はほぼ毎日のように晴れのマークが付いている。

 宣言と同時に、まるで〃初秋〃を想わせるような爽やかさだが、こんな気持ちの良い天候はそうそう続くものではない。うだるような〃猛暑〃の襲来も時間の問題だろう。

 夏場は何といってもビール。一汗かいた後の一杯は、何物にも換えられない〃至福の瞬間〃だ。そう、ビアガーデン(ホール)の季節である。

 そんなことを考えていたら、先日、島原観光ホテル小涌園の足立進一社長からお誘いの電話をいただいたので出かけてきた。

 暮れなずむ有明海の静かな波音、頬を撫でる潮風…。「宣伝が行き渡っていない」(同社長)ということで、人影はまだまばら。

 はちきれんばかりのメタボ腹を、片やアロハシャツ、片やエプロンで覆い隠した中年男の二人連れ。傍目にはどう映ったか気になるところだが、やけにビールが、焼肉が、鳥唐…が美味い!!

 これから8月にかけて、土曜の夜には長崎市内からエレキギターを抱えた4人組が生演奏(計3回)するほか、不定期ながら、地元バンドの出演も決まっているそうだ。

 ところで、ビアガーデンはいつごろから始まったのだろうか。インターネットの百科事典「ウィキペディア」によれば、日本で最初の屋上ビアガーデンは昭和28年に登場した大阪・梅田の「ニュートーキョー大阪第一生命ビル店」。

 屋上に限らなければ、明治8年に麒麟麦酒の創始者として知られるコープランドが、自宅を改装して開いた「スプリング・バレー・ビヤ・ガーデン」が始まり、とされている。

 最近は、大概どこのビアガーデンも前売チケッ制で〃飲み放題〃とし、料理はバイキング方式を採用しているところが多い。

 ところが、最近は昔と違って、「この時とばかり!!」に、馬鹿飲みする輩が少なくなったのか、大ジョッキが随分と小ぶりになっているような気がする。

 学生の頃、仲間と一緒に、千葉・習志野までサッカーの試合に出向いたことがある。打ち上げは駅前のビアガーデンだった。

 さんざん飲んだ揚句に電車で帰ったのだが、一人カバンがやけに膨らんでいるのがいる。不審に思って中身を確かめると、大ダイジョッキ数個とアルミの灰皿が詰められていた。

 どうやら、彼にとって酒場は〃生活雑貨〃の調達先だったらしく、部屋を訪ねると、元禄寿司(回転ずし)や新宿の居酒屋などからくすねてきた食器類で溢れていた。

 新宿と言えば、以前島原振興局長だった葺本昭晴さん(県議会事務局長)の弟さんが「ニュートーキョー新宿店」の店長をしている、と聞いたことがある。今度行ってみよう。