2007/07/18

「箱入り娘」の正体は!? - 驚いてしまう中国食料事情 -

 「段ボール入りの肉まん」と言っても、これまでは別段〃違和感〃は感じなかったが、テレビで報道された中国の〃食料事情〃を知ると、構えて訊かざるを得なくなった。

 それによると、材料のほぼ〃4割〃は段ボールが占めていた、というから驚きだ。どんな味がするのだろうか。中国4千年の歴史は、そう簡単にはバレない〃秘策〃でも持ち合わせているのだろうか。

 日本でも昔、旧制高校の猛者たちが、辞書の頁をムシャムシャ喰って単語を覚えていたという話があるが、ひょっとしてこの逸話が〃逆輸入〃されたのか。まさか!?

 現代中国の発想でいくと、「箱入り娘」の正体は一体何者?段ボールで思い出した!!そう言えば以前、NBCの社員の人が〃自虐的〃に話していた。

 「上京した際に『どこにお勤めですか』と銀座のホステスに訊かれたので、NBCでは通じないと想い胸を張って『ナガサキホウソウだ』と答えたんです。すると、相手の反応は『へー、段ボールを扱ってらっしゃるんですか』と…」。

 だいたい挽肉料理に関しては、以前から「あそこの製品にはネコ肉が入っている」などといったまことしやかな〃噂話〃が飛び交っていた。まったく根も葉もない話だと思っていたが、そうでもないことが今度の一件で良く判った。

 それにしても「中国」という国はとても日本人的な感覚、発想では捉えきれるものでない。それほど大きいし、懐も深い。

 挽肉問題一つ取ってみても、つい先ごろ日本で大騒ぎした「ミートホープ社」の犯罪が軽く思えてしまうから(実際はそうでもない!!)不思議だ。

 そう言えば、もう久しく中国に行っていない。拙者が頻繁に訪れていた頃(昭和50年代)の中国の人々は実に素朴だった。

 今では東京をも凌ぐ大都会に発展している上海の観光地に立っていると、「先生、私はいま日本の勉強をしています。鎌倉幕府は1192年にできました。富士山の高さは3776メートルです。当たっていますか」と、市井人が近寄ってきた。

 また、ホテルの部屋に置いてあるゴミ箱に、履き古した靴下などを捨てたままチェックアウトすると、後から「忘れ物がありました」などとバスまで届けてくれたりしていた。

 料理も〃圧巻〃だった。朝食から10数品が並ぶ中華のフルコースで、2日も続くとゲンナリした。一番まいったのは常温のビール。中には製造の過程で生じた澱(おり)が浮かんでいた。

 それより驚いたのは香港から列車で広州に入った時。主婦と思しき女性の買い物カゴの中身はヘビ。その晩のオプショナルツアーは、ハトやアルマジロなどを味わう「ゲテモノ喰い」だった。

 段ボールなんかまだまだ序の口!?