2007/07/25

心新たに凡事徹底!! - 数十年の垢落としに悲鳴 -

 NTT島原ビル2階から1階へ引っ越し作業を進めて、はや10日余り。ひとまず内装工事も完了し、事務所としての体裁も整ってきた。

 ところが、いざ細部の清掃に取り掛かると、徹底しないと気がおさまらない性質なので、アレやコレやと大忙しだ。それほどまでにNTTビルは大きいし、汚い。

 先週末は、賃借していない分まで含めて、外窓すべてを清掃した。まず、水道ホースで水をかけ、脚立に昇って拭き掃除。幾分か水垢は残ったものの、満足のゆく出来栄えだ。

 音無川沿いの市道に面した植え込みにも、思い切って手を入れた。枯れ枝が目立つツゲの老木を、クモの巣もろともに抜去。さて、次は何を植えようか、と迷っている。

 マキの木もそこやかしこに枝を伸ばしており、何とも目障りだ。チェーンソーを借りて、枝落としをしよう。

 今日24日は、外壁に顔をのぞかせているダクト(通風孔)の清掃に挑んだが、想いのほか苦戦した。傍目には、ちょうどスズメが巣を作っているように見えたが、中身は全然違うものだった。

 脚立を梯子に換えて内部を覗くと、何やら羊歯の葉のようなものがゴッソリと詰まっている。最初は割り箸で、届かない部分は長目のプラスチック棒でつついた。

 すると、出てくる、出てくる…〃数十年の垢〃が。すべて掻き出すまでに1時間以上を要した。

 休む間もなく各室ドア上部の窓ガラス拭き。噴霧式の泡状洗剤を振り掛けると、たちまち〃鼈甲色〃をした汚れが浮かび上がって、滴り落ちてくる。

 最初は濡れ雑巾。次に半乾き雑巾。仕上げは乾拭きの〃三段階〃作戦。しかし、1時間も磨いていると、さすがに〃嫌気〃もさしてくるが、透明度を増したガラス戸を見るのは単純に気持ちが良い。

 何故かくも〃掃除〃に拘るのかには〃理由〃がある。別段、宗教的な意味合いとかでなく、イエローハット創始者の鍵山秀三郎さんの〃経営哲学〃を信奉しているからだ。

 「凡事徹底」。鍵山さんご自身が本に書いたり、各地の講演会でお話されたりしているので、すでにご存知の方も多いと思うが、簡単な事でも徹底して続けていくことは難しい。

 先週の日曜日、成功している八王子の釣具メーカーの女性社長をラジオで紹介していたが、この人も「徹底して整理整頓を実践することで生産性が格段に向上した」と語っていた。

 人は綺麗なもの、楽しい場所に多く集まる。事の道理だと思う。

 「掃除をしているからといって直ちに経営が上向くものではない。しかし、業績が良い企業は、例外なく職場が綺麗だ」。これからも是非〃指針〃にしたい、鍵山さんの教えだ。