でも、可哀相なセミさん - 光ファイバをも突き刺す繁殖力 -
20日は朝から小雨がぱらついて幾分かは過ごしやすくなったが、連日の猛暑でセミがあちこちで行き倒れになっているそうだ。余談だが、ミミズも干からびている、という
そう言えば、拙者が手塩にかけて育てている(水を撒いているだけだが)ポーチュラカの花壇に、数日前のクマゼミに続いて、今度はアブラゼミの遺体が横たわっていた。
自然の節理とはいえ残酷なものだ。振り返ってみると、盆を境にセミの鳴き声がめっきり聞かれなくなった。「おどみゃ盆ぎり、盆ぎり♪♪」 - 。五木の子守唄は言い得て妙だ。
さて、そのセミの話だが、1週間ほど前の朝日新聞1面トップに「光回線クマゼミに泣く」「ケーブルに産卵、断線」という面白い記事が掲載されていた。
それによると、クマゼミの産卵管(太さ約1ミリ、長さ1センチ以上)はとても固くて、光ファイバのポリエチレン皮膜くらいは難なく貫通できる、という。
昨年の被害実態は、NTT西日本で約千件。関西電力系のケイ・オプティコムでも二百件近くに達した、と報じている。
総理秘書官夫人だった榎本三恵子(後にタレント)による「ハチの一刺し」が田中角栄政権にトドメを打ったのは有名な話だが、「セミの一刺し」が象徴するものは一体何だろうか?
当社も島原市と深江町のほぼ全域に光ファイバ&同軸ケーブルを敷設しているので、あながち〃他人事〃ではないのだが、今のところ被害の報告は受けていない。
こうした自然界とハイテク機器との予測できない戦いは、実は以前から各方面で指摘されている。飛行機の両翼の下に設置されているジェットエンジンの噴射口に、野鳥が飛び込んで大騒ぎしたのもまだ記憶に新しい。
当社も二年ほど前に、ヘビの侵入で、笑えない実害をこうむったことがある。ちょうど暑い盛りの、今頃の季節であった。
一雨降った後の晩飯時。雷も落ちていないのに「停波」したので、おかしいと思って色々と調査をしてみたら、外付けのアンプか何かに、夕涼みがてら電柱に登っていたヘビが接触して感電死していたのだ。
この時は九電の人たちも駆け付けて大騒ぎしたのだが、犯人がヘビと分かって、みな拍子抜けしたことを覚えている。
これは電線メーカーの人から聞いた話だが、電線類の接続部分の仕上げには「モグラの皮が最適!!」だというから驚きだ。
ところで、セミは英語で何と言うのだろう?中学時代に買った旺文社の和英辞書で調べてみたら、「CICADA」と表記してあった。
続けて発音記号を見ると、何とその読みは「シケイダ(死刑だ!!)」と。これじゃセミさんも浮かばれないよなあ。ナマンダーブ、ナマンダーブ…。
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