2007/08/31

好奇心溢れる人材募集!! - CFMの検証に新潟・長岡市へ -

 記録的な猛暑続きだった2007年夏も、いよいよ終焉を迎えようとしている。そして、今日9月1日は立春から数えて「二百十日」目。今風にいうなら「防災の日」だ。

 「防災の日」は1960年(昭和35年)に、関東大震災(大正12年同日発生)による大惨事の教訓を生かそう、と閣議で制定された。

 震災から30年以上も経っての制定だなんて、いささか間が抜けた感じがしないでもないが、これにはワケがあるそうだ。

 背景には、前年の伊勢湾台風(昭和34年9月26日)による大被害(死者・行方不明者約5千人)がある、という。

 地元の古老の話では、「今年はハチが木の下の方に巣を作っているから、台風の数が多い」との予想だったが、幸いにも今のところは外れている。

 まあ、人間の身勝手かも知れないが、農家ならずとも「雨」は歓迎だが、「風」は要らない。

 「防災」の話に戻る。実は来週初め、新潟県に出向く。担当の社員ともども地震に見舞われた長岡市を訪ね、現地のコミュニティFM局(CFM)が災害下でどのような対応をしたかを検証してくるつもりだ。

 平成7年に起きた阪神大震災の折も、カメラを担いで一人被災地に赴いたが、今回は同行者も案内人もいるので、少し気が楽だ。

 それにしても、立て続けの自然災害に、現地の人々の心労はいかばかりだろうか…。察して余りあるものがある。

 CATV、CFMとも、小なりとはいえ国(総務省)が認可した「放送局」である。その社会的使命は傍目より遥かに重いものを持っている、と言っても過言ではない。

 なぜなら、その事業は、安全確保ばかりでなく各方面において、地域の人々の生活と密接に関連しているからだ。

 阪神大震災でもそうだった。高速道路の寸断や火災等の映像は既存のテレビ局の独断場だったが、復旧・復興の過程では、CATVやCFMがとても大きな役割を果たした、と全国紙が報じた。

 我々が目指そうとしているのは、さらにその上に「防災」「防犯」の機能を持たせることだ。そこで活躍が見込まれるのが「無線LAN」のシステムだ。

 先般の花火大会でも「今年は無線LAN中継をしないのか」といった問い合わせが、会社にも自宅に相次いだ。大変に有難いことだ。

 現在、国のモデル事業ともなった「見守りシステム」の構築中で、今回は中継を見送ったが、完成のあかつきにはイベントばかりでなく市内各所からの生中継が可能となる。

 カボチャテレビがCFMと一緒になって、全国でも初の「安心・安全地域メディア」として生まれ変わる日も近い。好奇心溢れる〃有志〃の登場を心待ちにしている