2007/10/14

「赤福」の赤は嘘の赤!! - えっ、ウィダーインゼリー2個? -

 一つの不祥事をきっかけに、雪印は長年培ってきた信用を炎天下の氷のように溶かしてしまい、北極地点の氷解に象徴される「地球温暖化の危機」を訴えた米民主党の元副大統領、アール・ゴア氏のノーベル平和賞受賞が決まった。

 一方、伊勢名物の「赤福」。こちらは製造年月日(同社では「謹製」という)を急速冷凍処理によって誤魔化していたことがバレ、社長が謝罪会見。伝統の味は「真っ赤な嘘」だった。

 また、今年行われた都知事選、参院選に連続して立候補した、世界的な建築家の黒川紀章さん(73)が12日午前、心不全のため亡くなった。

 同日、警視庁捜査一課はガス器具大手のパロマ工業(本社・名古屋市)を業務上過失致死傷容疑で、元社長らを書類送検…。

 13日付の各紙は一面、社会面、経済面ともににぎやかだ。もっとも、そうしたニュースは前日夜のテレビですでに知っていたことだが、活字で読むと事件の背景がより鮮明に浮かび上がってくる。

 兼好法師は「心にうつりゆくよしなし事」との表現で様々な社会事象を活写しているが、今ではテレビや新聞、インターネットが居ながらにしてそのあらましを伝えてくれる。もちろん弊害もあるが、便利と言えば便利な世の中だ。

 赤福は伊勢神宮のお膝元で造られている。「日本における旅の原点は、お伊勢参りである」と、何かの本で読んだことがある。

 拙者も幾度となく伊勢神宮を参拝したことがあるが、赤福の人気は当時から群を抜いていた。内宮(ないくう)、外宮(げくう)をお参りし、ミキモト、水族館などを回って鳥羽に一泊 - というのが通常の旅程だった。当然「土産は赤福」と決まっていた。

 ところが、いつ頃からだろうか、大阪・伊丹空港でも赤福が買えるようになっていた。昭和50 - 60年代当時の感覚で言うと、伊丹の主役は「ヒロタのシュークリーム」だったはずだが…。

 恐らく、同社の積極的な営業戦略が実を結んだものだろう。でも、何かしら「違和感」もあった。この点は、いかに技術革新や運送形態が進んだとはいえ、やはり「具雑煮は島原で食べるのが一番美味い!!」というのと同じ感覚だ。

 テレビ報道によれば、偽装が始まったのは昭和48年頃から。今では出荷総量の18%に当たる600万個が「冷凍商品」だという。まあ、アキレもしたが、その人気の高さにはビックリもした。

 一方、黒川人気にも驚いた。各紙とも大きな見出しが付いての破格の取り扱いだ。選挙に出てからは、どちらかと言うと「お笑い系」のイメージが付きまとっていたが、やっぱり凄い人だったんだ。

 それにしても、一日の食事が「ウィダーインゼリー2個だけ」(トリビアの泉)というのは、本当の話だったのだろうか?