2007/10/16

島原を高みから眺める - 昔は美人だった元ミス二人 -

 土日も慌しかった。FM電波発射用の屋上アンテナの設置のため、百トンの大型クレーン車が佐賀からやって来て、作業を終えていった。

 一口で「百トン」と言うが、さすがに実物を目の前にすると異様にデカかった。NTTビルの地上高は屋上フロアまで約20メートルあるのだが、実際の作業現場(鉄塔部分)はさらにその上30メートル。

 そうした状況下で、一つひとつの作業を着実にこなしていく様は、まさに〃プロの技〃。ほとほと感心した。

 一年ほど前に頂上まで昇ったことがある。誰にも気付かれないよう、夜明けともに敢行した。もともと〃高所恐怖症〃のきらいがあるので余り進まなかったが、昇ってみると〃眺め〃が素晴らしかった。

 海に向かっての島原の市街地はもちろんのこと、宇土山越しに有明町特有のなだらかな地形が手に取るようにわかった。

 踵を返して南を見ると、「復興アリーナ」「災害記念館」といった建造群の向こうに水無川が流れ、遠く布津町の「金比羅鼻」も確認できた。

 ことし生誕百年を迎えた民俗学者の宮本常一(明治40 - 昭和56)が父から教わった十カ条の教えに「初めて訪れた土地は、まず高い所から見よ」とのくだりがある。

 恐らく「俯瞰的な物の見方」の大切さを諭したものだと想うが、敢えて挑んだ「高みの見物」は恐怖心以上の「成果」をもたらしてくれたような気もする。

 ところで、1年ほど前から取り組んでいる企画に、昔の「8ミリフィルム」を再生するコーナーがある。おかげさまで、担当者の頑張りもあって次第に人気も出てきているようだ。

 同企画で、12日晩から13日にかけて放送されたのは、昭和51年当時の「島原温泉まつり」の貴重な映像だった。

 すぐに目についたのは、前年度ミス島原として登場した旧姓・山崎有美子さん(当時21歳)。そう、「伊勢屋旅館」女将の草野有美子さんの若かりし姿だ。

 その草野さんからティアラを受け継いだのが、弁天町「網元」の水田一美さん(当時21歳)。確か、親和銀行島原支店に勤務していたはずだ。

 時々雨が降るようなその映像を見ながら、「そうか、今では二人とも少々くたびれてはいるが、昔は美人だったんだ…」と素直に感心した次第。

 何を隠そうこの二人、拙者とは昭和30年生まれの同級生なのだ。勿論、その当時「接点」なんて何もない。ところが、何のご縁か、最近ではこのお二方に「酒席」の場でお世話になる機会が多い。

 その度に、この元ミス二人は拙者の腹回りを指して「メタボ野郎!!」と良く嗤う。傷つきもするが、心の中では「クソババアーが…」と秘かにほくそ笑んでもいるのも事実だ。