2007/10/17

タレント商売の難しさ - 泉谷さんは〃まんま〃の魅力 -

 タレントの武田鉄矢さんが、島原市出身のテレビキャスター草野仁さんとともに島原入りしていた、と何日か前の島原新聞に掲載されていた。

 ところが、この武田さんの現地での評判が〃いまいち〃なので驚いている。と言うより、大好きなタレントの一人なので残念だ。誤解であってほしい。

 武田さんのイメージは何と言っても『3年B組金八先生』で見せる〃熱血教師〃役。が、それは本人にとっては〃迷惑な話〃なのかも知れない。

 武田さんに限らず、タレントの多くは内心、そうしたファンサイドの一方的な〃思い込み〃と戦っているのだろうか。政治家も同様だろうが、人気商売ゆえの切なさか?

 そう言えば、『フーテンの寅さん』シリーズで島原ロケにやって来た、渥美清さん(故人)の評判も決して良くはなかった。その点でいくと、泉谷しげるさんは〃まんま〃の人だった。島原城カウントダウンのステージ上で散々悪態をつきながらも、客席はかえってそれを喜んだ。

 拙者もその後の打ち上げ会に出席したことがあるが、終始その態度は不変。タイラガネをむしりながら「何だバカ野郎、美味いじゃないかこの野郎!!」を連発していた。

 繰り返しになるが、タレントは人気商売。人物そのものが〃商品〃である。但し、これには賞味期限も何も記されていない。長くもてるモノもあれば、すぐに飽きられるモノもある。

 田舎ではテレビや映画のロケくらいしかそうした著名人に出会うチャンスはないが、都会では割と日常茶飯事だ。

 学生時代、高校の1年後輩のT(口之津出身)がある時、渋谷で萩本欽一さんを見かけ小躍りして「キンちゃーん」と近付いていった。ところが、全くの無視。怒りの余り浴びせかけた言葉が「ウンがベーたい」。まあ、敢えて解説は要るまい。

 Tは卒業後、ハナエモリ事務所(原宿)に就職したと聞いたが、後の消息は知らない。元気にしているのだろうか?

 さて、その森英恵さんが先日、長崎新聞社で講演されていたが、実は拙者も一度だけパリのシャルル・ド・ゴール空港の待合室でご一緒したことがある。とても品が良くて、大柄な女性だった。

 我が長男が初めて見た芸能人はぐっと渋くて、加賀まりこさん。小学生の頃、東京に住んでいた叔母のもとを訪ねて、八景島シーパラダイスで見かけた、という。

 はて、拙者の有名人体験はどうか?色々と記憶の糸を手繰ってみたが、なかなか思い浮かばない…。

 いやいやあったぞ!!昭和天皇様だ。昭和36年、小浜観光ホテル前と雲仙西登山口で小旗を振って歓迎したではないか。

 残念ながら、同天皇はすでにお隠れになり、同ホテルも今年11月いっぱいで廃業する、という。