2007/10/24

犯人は背高泡立草!! - 日本の秋の原風景を壊す -

セイタカアワダチソウの繁殖が目に余る。県外のことは良く分からないが、県内至る所で黄色い花を咲かせて、季節は秋だというのに「我が世の春」を謳歌しているようだ。

漢字で書くと、「背高泡立草」。北米原産の帰化植物で、きく科の多年草。長い地下茎を持ち、晩秋のこの季節に、黄色い花を咲かせる。

旅行会社に勤務していた時代、貸切バスで関西方面の高速道路を走っている際に、ガイドさんが良く言っていた - 。

「路辺に咲くこの花はアメリカから輸入された『米松』がもたらしたものです。喘息等の原因ともなりますから、余り有難い花ではありません」。

喘息等の原因になっているかどうかは知らないが、少なくとも拙者をいま悩ましている「鼻炎」とは、少なからぬ因縁があるに違いない。この花を見かけるようになってから、どうにも鼻の具合が悪い。

とにかく散策に出かけてみると良く分かる。空き地と言わず、休耕田と言わず、あらゆるスペースに我が物顔で跋扈しているから。遠目から眺めると、まるで早春の「菜の花畑」のようだ。

島原市内で象徴的なのは県道・愛野島原線と交差する「まゆやまロード」の入口付近。コンクリート擁壁の天蓋部分を占拠し、あたかも要塞のような雰囲気をたたえている。

少なくとも昨年までは、これ程まで酷くはなかった。地元自治体も薄々気付いているに違いないが、今のところ対策に乗り出す気配は感じられない。

先月、コミュニティFMの視察に新潟県に出向いて行った話を本稿で書いたが、全国屈指の「米所」でも休耕田が目に付いた。食糧自給率わずか40%だというのに、一体この矛盾した農政は何?

稲刈りを終えた田んぼと柿の木の赤い実が、日本の秋の「原風景」だったはず。子どもの頃から、バスや鉄道のローカル線に揺られながら、その牧歌的な風景を眺めるのが大好きだったのに…。

時代が変わった、と言えばそれまでだが、年齢とともに、段々と日本が日本でなくなってしまっているという「切迫感」を抱くようにもなってきた。

セイタカアワダチソウはその名の通り、背が高い。地上高で2mはあるだろう。北米原産というので、まるでアメリカ人のようにも見える。

さて、日本の外交の主軸が自民、民主ともに「対米」関係に置かれているのは偽らざる現実だ。戦争に負けてしまったとはいえ、何も日本古来の「原風景」まで譲り渡す必要はない、と思う。

風に揺れる黄色い花を見る度に、拙者には「北米原産→日本占拠」という図式が頭から離れない。誰かそれに代わる「日本の秋の花」を探してくれないだろうか。

[※明日は出張で休みます]