2007/11/16

腰抜け!!日本お笑い系 - めぐみさん拉致から30年 -

一昨日、昨日と熊本方面へ、とある研修旅行に出かけていたので、お休みをいただいた。

ところで、「周年」ばやりである。早稲田大学が創立125周年を迎えたと思ったら、長崎大学医学部はオランダ軍医のポンペ以来、150年だという。

先日、民放ラジオを聴いていたら、作曲家の平尾昌晃さんは今年、活動を始めて40周年だとか。そう言えば、『喝采』を作曲した中村泰士さんも来年が40周年だと言っていた。

そうした周囲の〃事前情報〃が頭を支配していたせいか、この前のNHKのBS放送には、ごくごく自然な成り行きで引き込まれてしまった。

主役として登場したのは演歌界の大御所、遠藤実さん。見た目はチョビ髭を生やしたけったいなオッサンだが、メロディラインは実に心に沁みる。

ミリオンセラーは数知れずあるが、一番の代表作は千昌夫が唄った『北国の春』だろう。当初はB面で吹き込まれたが、後に世界的な大ヒットとなったのは、皆様ご存知の通りだ。

番組では、モンゴルの大平原を舞台に開催されていた同曲の「歌唱コンクール」の模様を紹介していた。とっても大らかで、微笑ましく感じた。

遠藤さん自身は東京生まれだが、戦争のために新潟に疎開。そこで幼少年期を過ごすことになり、番組冒頭では、日本海の白波が洗う同市内の海岸線を映し出していた。

その番組とはまったく関係ないが、恐らくその近辺から横田めぐみさんは北朝鮮の工作員に拉致されたもの、と想われる。今からちょうど30年前の悲しい出来事だ。

拙者も数年前に付近を車で移動したことがあるが、ある意味その長くて寂しい砂浜は〃国境〃でもある。ご両親や関係者の心中を慮れば、改めて怒りがこみ上げてくる。

週刊誌やテレビ等で報道されているようなことが〃事実〃であるとすれば、北朝鮮は、まったくもって怪しからん国家である。

外交術には相当長けているのだろう。しかし、いつまでもそうした常軌を逸した〃独裁体制〃が続くはずもなかろうに…。

不思議なのは、あのチマチョゴリを着た国営放送の女性アナウンサーのモノマネを、日本のお笑い系の芸人が一人として〃モノマネ〃しないこと。

徹底してコキ下ろして嗤えば良いのに、誰もそれをやらない。拉致被害者の会の皆さんに気を遣っているのか、それとも闇に隠れた工作員の姿に怯えているのか…。

江川紹子さんが普賢岳噴火災害と併せてオウム事件の取材をしていた当時(平成4、5年頃)、「人が忽然と消えた」という極秘情報を写真家の西川清人さん(故人)は持っていた。

今にして思うに、あれは一体何だったんだろうか…?