FM放送いよいよ開始!! - 市長の一言で緊張感ほぐれる -
関係皆々様方のお蔭で11日に「FMしまばら」が予定通り開局できた。
来賓でお招きした九州総合通信局の坂本純一放送部長によれば、九州で21番目、全国では220番台目の誕生だという。
以前にも書いたが、この日は「世界平和の日」であると同時に「大安」。そして、英語で言う「ノベンバーイレブンス」。宇崎竜童&阿木燿子夫妻が東京・赤坂で経営しているライブハウスと同一名称だ。
式典開始は午前10時。緊張のせいか、5時前には目が覚めてしまった。辺りがまだ真っ暗な中を、会社に向かった。
しばらく挨拶でも考えようと机に向かったが、どうにも落ち着かないので、菩提寺参り(桜井寺)で気分を鎮めることに。
風が強くて、なかなか線香に火が点かず苦戦。手を変え、品を変えて、やっとのことで着火。墓前で手を合わせているうちに、境内の銀杏の大木がざわめいているのに気付いた。
そうこうしているうちに、東の空が白み始めた。会社に戻ると、前日に社員総出で清掃したピカピカの玄関口に、柔らかな初冬の日射しが降り注いでいた。
前日に引き続いて、お祝いの電報や生花が次々と寄せられた。いやがうえにも高まる緊張感。まだ挨拶の草案がまとまっていないことに気付いたが、こうなったらブッツケ本番でいくしかない。
午前10時きっかりに放送が始まり、拙者の主催者挨拶もスタートした。もともと語尾がはっきりしない喋り方だが、普段にもまして口ごもっている自分に気付いた。
「慌てるな、落ち着け!!」。そう言い聞かせて、数日前に胸像が完成したばかりの高田勇元知事の4選出馬の弁を借りて「放送事業も同じく終わりなき駅伝である」と強調した。
その上で、高い出席率に感謝申し上げ、中越沖地震におけるコミュニティ放送の活躍ぶりを伝えた。時間にして約5分間。久々に手の平に汗をかいた。
席上、吉岡市長から「11月11日に拘ったのだから、いっそのこと開局も11時11分に設定すれば良かったに」と冷やかされたが、その一言で落ち着きを取り戻したことも事実だ。
式典後は吉岡市長、坂本部長とともに開局記念番組に出演したが、耳につける「インカム」が小さ過ぎてインタビュアーの声が良く聞こえず、どうやらトンチンカンな受け答えをしてしまったようだ。
開局2日目、もう通常通りの番組編成だ。7時前に会社に着いたら、この日のパーソナリティである「ヨッシー」がすでにリハーサル中。
恐る恐るカーラジオのスイッチを入れたが、1カ月間にわたる特訓の成果か手馴れた進行だった。
「それでは音楽にまいりましょう。1曲目はクイーンの『アイ・ウォズ・ボーン・トゥ・ラブ・ユー』。そう、弊社もその思いで開局したのですよ!!
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