2007/12/05

世の中どげんかせんと!! - 他人事でなかったガス漏れ -

今年の流行語大賞が東国原英夫宮崎県知事の「どげんかせんといかん」と、高校生ゴルファーの石川遼君を評した「ハニカミ王子」に決まった、と各紙報じている。

アマチュアの石川君はさておくとして、東国原知事の前身は、ご存知タレントの「そのまんま東」である。傍目には〃華麗なる転身〃と写るが、ご本人の苦労はいかばかりか。

小生も2週間ほど前に業界の会合で宮崎を訪れたばかりだが、彼の地では寄る店、寄る店…知事の似顔絵とともに「どげんかせんと―」といった貼り紙で溢れている。

どこかの調査機関が同知事出現による〃宣伝効果〃をはじいていたが、宮崎のイメージが明るくなったことだけは確かだ。

小生の大学時代の同級生にも延岡の出身者がいた。とても真面目な青年で好感が持てたが、そのうち疎ましく思えてきた。

一言でいって、人間的に面白くないのである。どこといって〃欠点〃はない。頑張って勉強しているので成績もよい。見た目もハンサムである。

小生が〃留年〃を決めたその折も、颯爽としたスーツ姿で現れた。「俺、外資系のノースウエスト航空に決まったよ」。

「あっそ、良かったね」。日の当たらない、本天沼の〃三畳間〃でその報告を聞いたが、別段うらやましいとも感じなかった。

話は脱線するが、その下宿は「福寿荘」といった。小生の部屋は1階部分の玄関から入ってすぐの右側にあり、対面は老婆の独り暮らし。

廊下を挟んで奥の2部屋には、夜な夜な女性を引っ張り込んでくる典型的な〃タラ公〃と、夜中に奇声を発する〃半狂人〃が住んでいた。

三畳という狭さだったので、教会のバザーで仕入れたライティング・デスクとベッドを入れると、もう立錐の余地はなかった。仕方がないので、押入れの戸を外してベッドの3分の1程を押し込んで、椅子代わりに使っていた。

どういう訳か、場違いな感じで備え付けの「ガス瞬間湯沸かし器」があった。近くに美人の奥さんが番台に座っている銭湯があったが、たいていはそのガス器具で済ましていた。

そうした経験もあったので、今年〃事件〃となって判明したガス漏れ事故のニュースはとても〃他人事〃とは思えなかった。

閑話休題。そのまんま東はタレントになる前は何をしていたのだろう?後から早稲田に通ったが、〃耐乏生活〃の経験はあるのだろうか?

新聞に掲載された、受賞者の記念写真を見ると、中央部分に「そんなの関係ねえー」と叫んで最近人気を博している裸のノボセモンがいる。嗚呼、こいつも早稲田だった。

余談だが、もうノースウエストはない。本当に世の中は分からない。どげんかせんと!!