2007/12/09

まぼろしの湯豆腐構想!? - 元気溌剌!!オリンパス元社長 -

FM局の開局祝賀会後の事務処理や県外出張等が重なって、執筆を少しお休みさせていただいた。

ひとまず昨日までにお礼状の送付を終え、いよいよ今日は株主総会前の取締役会だ。例えるなら、決算とは子供達にとっての通知表のようなもの。分かってはいるけど、何となくドキドキするものだ。

一昨日、昨日と佐賀県嬉野市へ長崎、佐賀両県のCATV協議会へ出かけた。小生には記憶がないが、事務局によると久方ぶりの合同開催らしい。

佐賀県協議会の会長は武雄市にあるケーブルワン社長の原隆司さん。以前に連盟の九州支部長を務めていた〃大物〃だが、昔から不思議と馬が合う。

十年ほど前に弊社が国の補助事業を初めて申請した際に一度訪ねていったことがあるが、懇切丁寧なる指導を受けて感動したことを覚えている。

原さんは全共闘世代で、かつて学生運動の闘志だった。今でも、その冴えわたった〃理論構築〃には目を見張るものがあるが、この前のトップセミナーで面白い事を言っていった。

「我々ケーブルテレビ業界の人間は『井の中の蛙』である。でも、視線を上げると、大きな青空を存分に見ることができる」。同社の女性社員が口にした言葉らしいが、何と〃含蓄〃に富んでいることか。

懇親会場は「大正屋」という老舗ホテルだった。以前にも泊まったことがあるが、去り際にふと子供の頃の記憶が蘇った。すぐ目の前に古びたバスセンターがあったからだ。

遠縁に当たるオジさんと鹿島の祐徳稲荷神社にお参りした後、このバスセンターで下車したことを覚えている。オジさんはその時、「近くの旅館の経営者が戦友だ」と言っていた。確かその名前は「大正屋」だったような気がする。

構えに負けず、立派なホテルだった。フロントは言うに及ばず、客室係のスタッフから仲居さんまで教育が徹底されていた。

お土産に嬉野名物の湯豆腐セットを買った。早速、自宅で味見をしたが、折からの冷え込みのせいもあって、頗る美味かった。

一方で、何年か前に友人と「何とか島原でも出来ないものか。温泉も炊き合わせの野菜も豊富にあるのだから…」と、勇んでサンプルを調達して〃実験〃したことを思い出した。

結果は〃大成功〃だったが、残念ながら、それを〃企業化〃しようという人物はいまだに現れない。

朝立ちして会社に戻ったら、東京から来たアニメ番組の営業マンとばったり出くわした。業界では知らない人がいない〃超有名人〃だが、この方とも大の仲良しだ。

商談後、一緒に姫松屋で昼飯を食ったら、「4年ほど前に叔父に当たるオリンパスカメラの元社長と来たことがある」と。その折、98歳。普賢岳山頂に登り、102歳の今もゴルフを楽しんでいる、という。