2007/12/13

FMつながりの3市 - 若き市長の発想と行動力!! -

テレビのバラエティー番組などで茶の間でもおなじみの橋下徹弁護士(38)が、自民&公明の支援を受け、来年1月に行われる大阪府知事選に出馬する、という。

まったくのアテズッポウだが、大阪という土地柄からして、恐らく当選するだろう。何せ、あの「パンパカパーン」の蛸オヤジでさえ何期も当選したくらいだから。

それにしても若い。38歳と言えば、昭和40年代半ばの生まれだ。そんな〃若造〃が知事の重職に…。なぁーんて考えは、もう古いのかも。

経済雑誌の『プレジデント』最新号が、「全国縦断!これが伝説の社員63人だ」と題して、全国各地のやり手の人物を取り上げている。

その中の一人に、佐賀県武雄市の樋渡啓祐市長が含まれている。この人も38歳だ。確か、8期目の現職市長を破って当選したのではなかったか?当時の年齢「36歳」は、全国最年少だった。

少しだけ同誌の記事を引用してプロフィール等を紹介する - 。

〈学生時代は大手広告代理店でコピーライターとして活躍。年収2000万円以上を稼ぐ〉〈いつしか故郷の市長をやりたい、と東京大学から総務省に進んだ〉

〈隣町に勝ちたいのではなく、僕たちがよければそれが広がると思う。日本には1800の『細胞』がある。日本を元気にするには東京や大阪だけではダメなんだ〉

同市長はこうした考えをもとに、島田洋七原作で超ベストセラーとなった『佐賀のがばいばあちゃん』の映画ロケ誘致に成功。観光面をはじめ、今では何十億円もの〃経済効果〃を生み出している、という。

先日、CATV業界の会合で佐賀県に出張した話を少し本欄でも触れたが、「武雄ケーブル」(現在の社名は「ケーブルワン」)の原隆司社長は「俺も出演したぞ」と鼻高々だった。

一方、コミュニティFM局の開設を通じて〃兄弟分〃の契りを交わした宮崎県都城市のBTV。霧島酒造が親会社で、日南市や鹿児島市内までをカバーする大会社だが、こちらの市長も確か、初当選の折は全国最年少だった。

長峯誠。早稲田大学政治経済学部政治学科卒。昭和44年8月2日生まれというから、こちらも38歳という若さだ。

まったくもって偶然の為せるワザだが、現在、九州内には80を超える大小のCATV局がある。その中で「FM局の運営に関心を持った(つ)」という点では、都城、島原、武雄とも見事に合致する。

…言い換えるなら、三市の市長ともに「CATVを核とした地域の情報政策」に極めて熱心である、という証左だ。

さて、我が島原市長。年齢的には二人に比べると「父親」のような存在だが、その発想と行動力はサムエル・ウルマンの言う「青春」そのものである。