FMつながりの3市 - 若き市長の発想と行動力!! -
テレビのバラエティー番組などで茶の間でもおなじみの橋下徹弁護士(38)が、自民&公明の支援を受け、来年1月に行われる大阪府知事選に出馬する、という。
まったくのアテズッポウだが、大阪という土地柄からして、恐らく当選するだろう。何せ、あの「パンパカパーン」の蛸オヤジでさえ何期も当選したくらいだから。
それにしても若い。38歳と言えば、昭和40年代半ばの生まれだ。そんな〃若造〃が知事の重職に…。なぁーんて考えは、もう古いのかも。
経済雑誌の『プレジデント』最新号が、「全国縦断!これが伝説の社員63人だ」と題して、全国各地のやり手の人物を取り上げている。
その中の一人に、佐賀県武雄市の樋渡啓祐市長が含まれている。この人も38歳だ。確か、8期目の現職市長を破って当選したのではなかったか?当時の年齢「36歳」は、全国最年少だった。
少しだけ同誌の記事を引用してプロフィール等を紹介する - 。
〈学生時代は大手広告代理店でコピーライターとして活躍。年収2000万円以上を稼ぐ〉〈いつしか故郷の市長をやりたい、と東京大学から総務省に進んだ〉
〈隣町に勝ちたいのではなく、僕たちがよければそれが広がると思う。日本には1800の『細胞』がある。日本を元気にするには東京や大阪だけではダメなんだ〉
同市長はこうした考えをもとに、島田洋七原作で超ベストセラーとなった『佐賀のがばいばあちゃん』の映画ロケ誘致に成功。観光面をはじめ、今では何十億円もの〃経済効果〃を生み出している、という。
先日、CATV業界の会合で佐賀県に出張した話を少し本欄でも触れたが、「武雄ケーブル」(現在の社名は「ケーブルワン」)の原隆司社長は「俺も出演したぞ」と鼻高々だった。
一方、コミュニティFM局の開設を通じて〃兄弟分〃の契りを交わした宮崎県都城市のBTV。霧島酒造が親会社で、日南市や鹿児島市内までをカバーする大会社だが、こちらの市長も確か、初当選の折は全国最年少だった。
長峯誠。早稲田大学政治経済学部政治学科卒。昭和44年8月2日生まれというから、こちらも38歳という若さだ。
まったくもって偶然の為せるワザだが、現在、九州内には80を超える大小のCATV局がある。その中で「FM局の運営に関心を持った(つ)」という点では、都城、島原、武雄とも見事に合致する。
…言い換えるなら、三市の市長ともに「CATVを核とした地域の情報政策」に極めて熱心である、という証左だ。
さて、我が島原市長。年齢的には二人に比べると「父親」のような存在だが、その発想と行動力はサムエル・ウルマンの言う「青春」そのものである。
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