2008/02/13

水仙は〃自己陶酔〃の花 - もしオバマ候補が勝ったら!! -

3連休の中日、散歩がてらに島原城のウメを見物した。文化会館側から入る石段の坂道を抜けると、白亜の天守閣をバックに紅梅の並木が落ち着いた色合いの固まりを作っていた。

背伸びをしながら、一つひとつの花びらをつぶさに鑑賞していくと、いずれも少し渇いた様子。種類は違えど、「花の色は移りにけりな…」であった。

その点、古野梅園の白梅は今が〃盛り〃といった感じで甘い香りがした。ふと傍らに目を移すと、石垣の隙間(すきま)から伸びた可憐なスイセンの花が風に揺れていた。

スイセン(水仙)は福井県の県花である。英語で言うと「ナーシサス」。広辞苑によると、ヒガンバナ科の多年草。原産地は地中海沿岸で、シルクロードを伝って東アジア地方に渡来したのだそうだ。

その「ナーシサス」から生まれた言葉が「ナルシズム」(自己陶酔)。ギリシア神話で、水に映る自分の姿に恋して、とうとう水死してしまう美青年の故事に由来する。

そんなこんなを思い起こしながら文化会館の駐車場に戻っていく途中で、大判のマジックミラーに映った〃我が立ち姿〃が目に飛び込んできた。美青年とは対極の心境で、もう死にたくなってしまった。

ところで先日、米国の次期大統領の候補者を決める予備選挙(特に民主党)が白熱しているが、黒人初の大統領を目指す「オバマ候補」に、福井県の「小浜市」が盛んに秋波を送っている、というテレビ報道がなされていた。

共和党が勝つのか、はたまた民主党が勝つのか予断は許さないが、仮に民主党の「オバマ候補」が当選するとすれば、「絶対に小浜は有名になる!!」との予想は図らずも当たった。

福井県の小浜市は現在、NHKの朝の連ドラ『ちりとてちん』のヒロインの生誕地という設定だ。これはもうウカウカしていては、ヤラレテしまう。

先般、その小浜市生まれの中年の女性(大阪在住)から名物の「ヘシコサバ」を送っていただいた。ただ、味の方はいかんせん塩分が強すぎて…。

その点、我が雲仙市の小浜は、「温泉」も「海&山の幸」もふんだんにある。警備の問題はあろうが、長身でハンサムな大統領が浴衣掛けで「湯せんぺー」をかじっている姿などはとても絵になるではないか!?

とにかく誘致合戦そのものより、小浜同士、共同戦線を張って取り組んでみたらどうだろう。まずは当事者が楽しむこと!!

そこからまた新たなアイデアも生まれてくるだろうし、ほのぼのとした「地域間の交流」も始まるのではなかろうか!?

とまあ、勝手なゴタクを並べてみたが、よくよく考えると、これも小生に巣くう「ナルシズム」の一種。豪快に笑い飛ばしていただければ…。