3月3日の語呂合わせ - 小百合さんに一番近い存在!? -
3月3日を語呂合わせで「燦々」(さんさん)と読むか、「散々」(さんざん)と読むか - 。意見が分かれるところだろうが、果たして小生の場合は…?
前にもお話した通り、小生も晴れて東映映画の『まぼろしの邪馬台国』に出演する運びとなり、3日、その現地ロケに参加させていただいた。
映画のストーリーや配役等については〃口外〃することを固く禁じられているので、詳しくは書けないが、自身にとって〃貴重な体験〃であったことだけは確かだ。
午前8時半きっかり、指定の集合場所に到着。はやる心を押さえながら、まず通されたのは衣装室。そこで用意されていたのは、いわゆる〃作業着〃だった。
すでにエキストラ仲間4人はその作業着に着替えていたが、いずれも顔見知りの連中。本当は一人ひとりを紹介したいところだが、敢えてここは配給元の方針に従って、名前は伏せることにする。
とは言っても、皆さんそれぞれに休憩時間を利用して、「もしもし東映(?)の○○ばってん、今、吉永小百合さんと一緒に撮影現場におっとさー」などと、いわゆる〃吹聴電話〃をされていたので、おっつけ知れ渡ることだろう。
しばらくして他の4人にはヘルメットや帽子が配られたが、衣装スタッフが小生に持ってきたのは、頭の大きさを勘案したのか、小汚い手ぬぐい1本。
「ちょっと首に巻いてもらえますか。うーん、何かピンときませんね。すみませんけど、鉢巻にしてもらえますか。おっ、ピッタシですね!!」
トイレに行ったついいでに鏡を覗いたら、ヒゲこそないが、どう見ても「レオナルド熊」ではないか!?まぁー元が元だから、仕方がないが…。
バスで5分ほどの現場付近はどんよりと曇っていて、中国からの〃黄砂〃とともに、時おり雨粒が落ちてきた。
集まったスタッフの数は、聞くところによれば70人強。この集団が監督の〃号令〃のもと、右に左に整然と動くのだから、やはり監督稼業は〃男冥利〃につきる、というものだ。
そうした雰囲気に徐々に呑み込まれながら、ふと傍らに視線をのばすと、何とそこにいるではないか、〃有名タレント〃が!!
本音のところは早速サインでも貰いたいところだったが、ここは〃エキストラ〃とはいえ同じ出演者。ぐっと我慢して、助監督らの指示に粛々と従った。
現場到着から約1時間後。何かしら〃オーラ〃のようなものを感じ始めて東の空の方を眺めたら、本物の吉永小百合さんが確かにそこに!!
恥ずかしながら、暫し見とれた。少し位置をずらして近付き、そして思った―「今、日本で吉永さんに一番近い人間はこの俺だ!!」と。が、そうした至福の時間は長くは続かなかった。
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