2008/05/14

3.5センチの魚骨が喉に…麻酔を打ってようやく抜去

‐(株)ケーブルテレビジョン島原専務 清水眞守‐

奥歯にモノが挟まるくらいはまだ許せるとしても、場所次第では、そう簡単に事は運ばない。何やら「奥歯にモノが挟まった」ような言い方だが、11日夜から12日朝にかけて、喉の奥に〃魚の骨〃が突き刺さって往生してしまった。

久闊を叙して、一汗流した後にいただく生ビールの味。新鮮な肴と、気のおけない仲間たち。一日の締め括りに相応しい、充実した時間帯だった。

〃悲劇〃は突然にやってきた。得も言えない塩加減で焼き上がったイサキの骨が、喉の奥深く絡まってしまったのだ。最初の内は高をくくっていた。ゴハンを丸呑みすれば何とか成る!!くらいの〃軽い感覚〃でいたのだ。

ところがドッコイ!!二次会場のスナックのママさんのご厚意で、いなり寿司や食パンを丸呑みしても、その〃違和感〃はビクともしなかった。家に帰ってからも、その状態は変わらず。エーイままよ!!とばかりにネタの外れた握り鮨を片端から口に放り込んだ。それでも駄目…。

ラチがあかないので床に就いたが、今度はなかなか寝付けない。時々、洗面台に立っては、指を押し込んでみる。が、〃獲物〃の在り処がどうしても掴めない。そのうち諦めて、「いずれ消化されるさ…」と、誰かがスナックで囁いていた、根拠のない言葉を反芻(はんすう)しながら、必死で目をつぶり通した。

しかし、朝が来ても状態に変化はなかった。いや、今度は〃痛み〃が伴ってきた。たまらず行きつけの医院の先生に電話して診てもらうことになった。

二度にわたる咽喉麻酔の後、鼻からカメラを挿し込まれた。恐る恐る涙目を開いて画像を見ると、白い骨の形がクッキリ。瞬間、痛みを忘れて感動的ですらあった。

そして、二度目のカメラ挿入。抜去の手術はアッという間だった。「これが戦利品です!!」。先生の淡々とした口調が面白かった。

「そうか、これが昨日からの〃悩みの骨〃か」。喉の奥に残る痛みとは裏腹に、いとおしくもある。長さを測ると、何と3.5センチもあった。

12日は既報の通り、大事な用件を2つ抱えていた。1つは金子知事の視察。もう1つは新番組『ターニングポイント』の生中継。どちらも小生が喋ることが義務付けられているので、麻酔の影響が懸念された。が、杞憂に終わった。

知事にはポイントを絞って当社の「経営方針」を簡潔に伝えることができたし、加えて、生出演までしていただいた。『ターニング - 』のゲスト森本元成さん(島原商工会議所元会頭)は名うての〃語り部〃で、終始リードして頂いた。

慌しい一日を終えてふと我を振り返った。さて今回のイサキの〃骨騒ぎ〃は何を暗示しているのだろうか?きっと「もっと〃骨身〃を削って働け!!」ということに違いない。