2008/05/03

昼食に並んでまでは… - コインの不始末で8千万円 -

‐(株)ケーブルテレビジョン島原専務 清水眞守‐

「群集心理」とはこのことを言うのだろうか?ガソリンの値上げを見越して長蛇の列が並んだ、という報道に触れる度に、割り切れない思いに苛まれる。

煽るマスコミのせいにするのは簡単だが、それより、1バーレル当たりの原油原価が数ドルしかしないものが、小売の段階で百ドルを超えるというのが、チャンチャラおかしい。

産油国の大富豪がジェット機を何十台も持っているとか、病院へ行くのにお供の者が何百人もゾロゾロと付いていくなど、土台バカげた話である。

そもそも埋蔵量がどれくらいあるのか分かりもしない話を、「限りある資源」と偽って値をつり上げるアラブ商法。まったくもって阿漕な野郎どもだ。

日本は昔も今も「技術立国」だったはず。ところが、最近ではその「不文律」も段々と怪しくなってきている。

ハッキリ言って、何でもかんでも石油に委ね過ぎている、現代の社会構造自体が狂っている。「技術立国」であれば、早く「代替エネルギー」を開発すべきである。

いや、水面下ではもうある程度「研究」が進んでいるのかも知れない。早く発表して、世界に冠たる「ニッポンの底力」を誇示してくれよ!!

元に戻って「群集心理」で言うと、昼飯時に並んでいる連中の気が知れない。そりゃ安かったり、旨かったりするお店だろうが、「食いたきゃ並べ!!」という料簡が気に入らない。

世を挙げての「グルメブーム」とやらで、テレビなんかで紹介されたらドッと人が集まる。とにかく一度は行っておかないと乗り遅れる、とばかりに「群集心理」が働くのだろう。

以前に訪れた札幌のラーメン横丁もそうだった。機内誌などに紹介されている「ひぐま」という店だけが大流行で、後は閑散。

とにかく、待ちはご法度なので、目の前の「源八郎」という店に飛び込んだ。個人的には旨いと思ったが、今もあるかどうかは知らない。

ひと頃テレビで流行ったラーメン番組が大嫌いだった。アゴヒゲなどを生やした頑固系の親爺が出てきて、スープの出来を吟味しながら弟子を叱り飛ばす。

叱るだけならまだ良いが、そのうち「人生論」なんぞを語り始める。作家の嵐山光三郎先生が言っていた「ラーメン屋の親爺が哲学なんぞを語るな」と。まったく同感である。

ボヤキついでにもう一つ。昨日(1日)のニュースでやっていたが、ブラジル移民百周年の記念コイン(五百円玉)のデザインのやり直しに、財務省が八千万円を投じる、と。

いくら東大を出た大秀才だかどうか知らないが、作者の了解を取らないで「見切り発車」をするなんて愚の骨頂ではないか。

いっそ五百円といった半端な額ではなく、万札をジャカスカ刷って全国民に配ってくれよ。そうすりゃ借金もなくなるのに!?